第188話 【番外編】アマビエさん、足つぼあるの?

「でも痛くないですよ。足つぼ押しなんじゃないですか」


 試しに土踏まずを押してみると、ちょうど痛気持ちいい感じになる。僕は率先して右側を歩いた。


「んー」


 アマビエさんも、不思議がりながら後をついてくる。


「どうです?」

「微妙」


 足裏が頑丈にできているらしく、あまり痛痒を感じていない様子だ。


「体の調子が悪いと痛いって言いますから。アマビエさんは健康なんじゃないですか」

「当たり前だな」


 アマビエさんは得意そうに、足元の石を踏んだ。


「ぎゃっ」


 痛かったらしい。その後、気まずそうにタイルの上を歩く姿が可愛かった。

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