第174話 【番外編】アマビエさん、ランナーに会う
「さ、こっちですよ」
バスを降りるとすぐ、海沿いに歩道が広がっている。ベージュのタイルで彩られた広い道を、引き締まった体格の男女が行き交う。
「うわあ、格好良い」
ぴんと伸びた背筋に、すらりとした足。インドアに生きる僕たちは、憧れを持って走り去っていく彼らを眺めた。
「ここ、ランナー支援プランもやってるんだって。今度申し込んでみようかな」
唯一妹だけが、興味を示す。
「アマビエさんもどう?」
「彼らの健康を祈る」
「要はやりたくないということだな」
アマビコさんに痛い指摘をされ、アマビエさんはそっぽを向いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます