第142話 アマビエさん、戻る

「これからの時代、導入した方が企業として安全かもしれないね。提案してみるよ」

「お願いします」


 薬局長がまとめたところで、アマビエさんが戻ってきた。


「もらってきた」

「良かったですね」


 念のため改めたが、正しいものが入っている。


「人は間違うものだ。だが、直すことが肝心である」

「器の大きい発言ですね」


 薬局長にほめられて、アマビエさんは三センチほど飛び上がった。


「そういえばアマビエさん、ジムは続いてます?」


 僕が聞くと、アマビエさんは不自然な姿勢のまま落下した。


【薬局あるある】ミスを減らすために全力を尽くそう。

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