「他に何があるんですか？」

「患者さんに渡した、渡してないで問題になることあるでしょ」

「ああ……」

　確かに、そういう電話がかかってくる。

「在庫をみて、こちらが間違っていればお渡しできるけど……渡したといっても納得してもらえないこともあるよね」

「そういうケースの方が多いです」

「その時に、『写真があります』って言うだけで対応変わるよ、本当に。冷静になって探してもらえば、家の中から見つけられることが多いからね」

「焦ってると、視野狭くなりますからねえ」

　事務の子がため息をついた。

【薬局あるある】客観的データは大事。

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