第103話 アマビエさん、不在中②
まず、一包化と同じくヒートから出してしまうので、光や湿気に弱いものはできない。それに、処方が変わってしまえば使えなくなってしまう。
その点に注意すれば、待ち時間対策としては非常に有効だ。
「粉も予製しましょうか」
「そうだね。錠剤より、余分に時間とるし」
僕は粉用の機械を眺めた。左右に投入口があり、そこに注がれた薬は少しずつ下に落ちていく。最下層にはくるくる回る鉄版が控えており、落ちてきた物がなだらかに分配されるようになっているのだ。
「なかなか落ちないですよね」
【薬局あるある】たまに粉を吸ってむせる。
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