第53話 【番外編】アマビエさん、炎上寸前

「違う系統いかがです? チョコレートとか」

「なんだそれは」


 店につれていったが、苺ほどの食いつきは見せない。


「土か? これは。それともフ」


 不穏な発言をしかけたので、あわてて口をふさいだ。


「この前もらったでしょ。美味しいですから」

「あれは綺麗な桃色だった。フンをありがたがる趣味は」

「この詰め合わせ三つください!!」


 僕はあわてて買い物を済ませ、台車に荷物を詰め込んだ。荷台は、すでに満杯だ。


「帰りますか。他の店もあるし、また連れてきてあげますよ」

「約束、違えるなよ」


 気持ちよく散財したアマビエさんは、素直に撤収した。

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