第34話 アマビエさん、達観する

 僕は薬局長に頭を下げながら、病院に電話する。


「もう院内にいらっしゃらなくて……当直の先生につなぎますね」

「お願いします」


 代わりに出てくれた先生に事情を説明し、カルテを見てもらう。


「カルテには何も書いてないね……」

「やっぱり難しいですよね」


 診療予定表を見てみる。幸い、診察医は明日も来る予定になっていた。


「患者さんに確認してみます」


 アマビエさんに事情を説明した。


「それなら明日頼む。数日なら余裕がある」

「ありがとうございます。朝一番でかけますから」


 僕はほっとした。


【薬局あるある】夜、医師とは頻繁にすれ違う。

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