第15話 アマビエさん、調査する

「どうやって作っている」

「ああ、これは見てもらった方がわかりやすいですけど……」


通常なら、関係者以外を調剤室に入れるのは絶対ダメだ。僕が思案していると、降りてきた薬局長と目が合った。


「どうしたの?」

「実は……」


経緯を説明した僕に、薬局長はあっさりうなずいた。


「いいんじゃない。アマビエさんだし」


許可が下りたので、アマビエさんを調剤室(二階)へ連れていく。


「悪霊退散・悪霊退散・悪霊退散」


動いている分包機に向かって、アマビエさんが威嚇を始める。敵だと思ったようだ。


【薬局あるある】意外とメカが多い調剤室。

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