構想の死角(報告書)

 会議の結果、ケン役は脚本家【三谷幸喜】さんになりました。


 三谷さんはテレビドラマ「警部補 古畑任三郎」シリーズの脚本家。古畑シリーズはコロンボシリーズ同様、「最初から犯人がわかっている」倒叙形式であり、テレビドラマであり、というよりも、

コロンボシリーズを愛する三谷さんが手掛けた日本版コロンボが古畑シリーズ。


 三谷さんにはぜひともなにかしらの犯人を演じてもらいたい。そんな想いは「勝手にキャスティング会議」の企画構想時からありました。

 それならば、書くのが仕事という共通項もあるミステリ作家役を、ということになりました。

 ジャック・キャシディのイメージとは違いますが、これはそういう遊びと割り切ってください。キャシディなら「第三の終章」も「魔術師の幻想」も三谷さんなのか。それはまた別の話。あくまで「構想の死角」のケン役に三谷さんをキャスティングということです。

 コロンボシリーズに欠かせないジャック・キャシディの功績と、日本版コロンボである古畑シリーズを生み出した三谷さんの功績をリンクさせたい気持ちからも、ジャック・キャシディが演じた犯人の誰かは三谷さんにやってもらいたい。

 それに舞台を演出してきた三谷さんの俳優の顔も見てみたいではないですか。

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