25日目 賞味期限

昼。12時30分


1-A教室にて


〈椿〉要、一星!今日おれ弁当だけどどうする?


〈一星〉奇遇だな!おれも今日、弁当だ


〈要〉私は弁当じゃないから、スカイラーと、道久と給食いってくるわ


〈椿〉おう、わかった


〈一星〉じゃあ、食べますか?


〈椿〉ああ


そういうと、椿と一星は弁当を出し、机をくっつけた。どうやら、今日は1-Aの教室で食べるようだ。


〈一星〉しっかし、えらい人に目をつけられたな


〈椿〉なにが?


〈一星〉BGFの件だよ


〈椿〉あー、あの会長のやつな!なにが、負けたら廃部だよ、くそ!


〈一星〉まあ、大丈夫でしょ?俺らを信用しろよ


〈椿〉わかってるよ、信用してるよ、スカイラーも要も兵藤も、おまえもな。親友


〈一星〉あはは!おまえ、本当に面白いやつだな!


〈椿〉うるせぇ


と、言いつつ、椿は牛乳を飲んだ。そして、再び弁当の卵焼きを食べた。すると、急にお腹が痛くなった。


〈椿〉うっ!いてて


〈一星〉どうした?


〈椿〉はらいたい、ちょっとトイレ


〈一星〉おう


〈椿〉はあ、なんだこれ?


そういいトイレから教室に戻る。


〈一星〉大丈夫か?


〈椿〉ああ、大丈夫


と、椿は再び牛乳を飲んだ。そして、たまたま、牛乳の賞味期限あたりを、ふと、見た。


〈椿〉え?


牛乳は、1ヵ月前に賞味期限が切れていた。


〈一星〉おまえ、これ?


二人は、牛乳の賞味期限を見て、声が出なかった。

相当、恐ろしかったのだろう。


ー 25 賞味期限 ー おわり

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