宇宙世紀0079年に出会った宿命の白と赤
眠り猫四十郎
第1話 1年戦争の裏歴史 和食屋にて。
※BGMは森口博子「 水の星へ愛をこめて」
https://www.youtube.com/watch?v=ifkZdKAhqXM
長年に渡り何度となく戦い、命のやり取りをしてきた。。。
互いの軍で各エースパイロットとして。地位を確固たるモノにしてきた。
そんなライバルの二人が、
偶然にもある中立コロニーにある和食屋で。一緒に卓を囲むことに・・・
宇宙世紀と呼ばれる0079年から始まった1年戦争と呼ばれる
大戦の裏の1ページの物語である。
赤い彗星と呼ばれる男がふらっとコロニー内にある飲食店街の和食店に寄っていた。
「ほほーコレが今ブームの和食か?」
「試してみる価値はあるな。。。」
(ニヤリ・・・)
ちょうどそのころ、その和食屋に幼き頃、父と暮らした地球で、
遠い記憶にある和食の味を懐かしむ男がいた。
「ん!こ・・・コイツ 動くぞ。。。」
鯛の刺身の生き造り刺身の盛り合わせを目の前に、
新鮮なまま捌かれた魚がピクッと動く姿に浮かれていた。
すみません・・・お客さん・・・相席良いですか?
「え?」ピキーーーーン
直観に特殊能力を持つ男の脳裏に、「閃き」が、一瞬緊張を走らせた!
「!!」
店員に案内され、隣に立っていた男こそ、幾度となく命を賭けて戦ってきた男!
サングラスをかけ黄色い紙をなびかせた紳士風の男。
そう赤い彗星と呼ばれる男だった。
ん?まてよ。
ココで断れば、またいつか合いまみれ戦うとき、この男に子供扱いされる!
・・・と脳裏に閃き一線が走った。
ましてと対戦型ロボットのエースパイロットとして、
今や皆の憧れとなりつつある今、
むやみに拒否れば、敵国の演説の際に笑いのネタとされ、
また館長に殴られるかも?
過去に上官である館長に、
親にも殴られたことが無いのに、変な理屈で思いっきり殴られた
苦い過去が蘇ってきた。
ココは大人の対応で、相席を許可するべきだ。
別に仲良くする必要はない。
「ど・・どうぞ。ゆ・・・ゆっくりしてください・・・」
「なんなら、今注文した刺身の生き造り盛り合わせを一緒に食しませんか?」
「ほーコレはありがたい。 私は和食は初めてでね。良かったら食べ方を教えて頂けるかな?」
サングラス越しに鋭い視線が刺身に突き刺さる。
「んーー相変わらず斜め上からしゃべり食いつくヤツだ」と思ったが、
一緒に座敷で卓を囲むことになった。
割り勘だろうな!?
ペイペイアプリは奴もスマホに入れているのか?
そもそもヤツはスマホを持っているのか?
いや、まてまて・・・スマホ決済は出来なくとも、現金は持っているはずだ・・・
こっちは一般民からの軍人転換、ゲームで言えば二等兵以下のタダの民間人兵だ。
どんなに活躍しても軍からお給料をもらっている訳ではない。
せいぜい衣食住の出来る変な宇宙船で生活させてもらっているくらいだ。
ヤツは名家の出身で軍人としての地位もはるかに上だ。
こっちには「軍位」がない。
ただ新型ロボットを、たまたま上手く操縦出来ただけで、基本「呼び捨て」。
民間兵でもなく、ただの民間人でパシリ同様の扱いだ。
一方、奴は「大佐」と呼ばれ、「赤い彗星」との異名も持つ。
敵国ではだれもが知る存在だ。
ともなれば、さぞかし給料も良いはず・・・おごってもらえるかも?
イヤ いくらなんでも命のやり取りをしてきた相手に、
おごってもらう事自体が情けない。
誘ったのはこっちだ。 さーどうする??
いや赤い彗星と異名を持つ男は、顔パスで食事ができるのか?
なにかしらの手続きをすれば、軍から店に支払いがあるのか?
まさか直筆サインやツーショット写真で、代金は不要です。のパターンか?
支払い時にトイレに行って奴に会計をやらせようか。
そうだ。支払い時にトイレへいってこっそり同僚か上官に相談しよう。
・・・などとかんがえていた。。。。
さてさて この二人、性格も思考も育ちも違え度、互いの軍ではエース扱い。
それなりのプライドもある。
沈黙の中にも、醤油が必要な場面が出てきた。刺身には醤油は欠かせない。
ココからは異例だが、
いくつか会話のパターンを用意したので、ここから先は読者の皆さんが
それぞれのパターンを選び、物語を進めてほしい。
第1 一般的には
パーマ少年「醤油を取ってください」
赤い彗星「嫌です。自分でとれるでしょう」
パーマ少年「なんて事を言うのですか」
だが、この宿命の二人がそんな一般的な会話で醤油をやり取りする訳がない
第2
パーマ少年「その醤油を寄越すんだ!このーー!!」
赤い彗星「ダメだな!私は自ら出来ることをしようとしない人間に、
手は貸さない男だ!」
パーマ少年「貴様ほどの男がなんて貴慮の小さいことを言う!」
第3
パーマ少年「それが取れるなら頼む」
赤い彗星「己の両手があるだろうが」
パーマ少年「何をーー!!」
第4
赤い彗星「この醤油を使い切るってやる!」
パーマ少年「まだだーー!オヤジさん~醤油を2つ下さい」
赤い彗星「ちぃっ!またしても邪魔を!」
第5
パーマ少年「ン、頼めるか」
赤い彗星「すべき訳がある、と私に?」
パーマ少年「ふん言ってくれる!」
第6
パーマ少年「人にはそれ(醤油)が必要なんだ、
それは俺だって、貴様だって同じはずだ!」
赤い彗星「だがお前ほどのNTの素養があったとしても、
お前一人では何一つ手に入れる事が出来ん!」
パーマ少年「それを言うかキサマーー!!」
第7
パーマ少年「醤油を。」
赤い彗星「人の手を借りないと物一つ取れんのか、」
パーマ少年「たかが醤油で器量の小さい!」
第8
パーマ少年「かけすぎだぞ、シャア!そいつをよこすんだ!」
赤い彗星「そうでもあるが…人類の革新に醤油は必要なものだという事は君にも分かるだろう」
パーマ少年「知った風な口を聞く!それが大人の言うことかぁーっ!」
近くにすわって天丼をたべていた盲目な女性が二人の卓に寄ってきて
緑髪の女性「・・・(開眼)二人とも私の脳裏にイメージが直観として入ります!二人ともどいてください!!食事の邪魔です!(怒)」
ドン!!!!
さあどれがこの二人の結末に相応しいか?
勝手に〆てください。
以上
宇宙世紀0079年に出会った宿命の白と赤 眠り猫四十郎 @kantona4071
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