第3話 水面の奈落
〇水面の奈落
・底の無い水中か、泳げない奴にとっちゃあ絶望だな。[三架]
▲オカルト封印クラブの部屋
[紅葉]「こう何日も雨の日が続くと気が滅入るのう…」
[三架]「そうかな?俺は雨好きだけど。」
ここ最近は大雨の日が続いている、俺は情緒があるというか…
なんていうか具体的な事は言えないが雨の神秘的な雰囲気は好きだ、まぁ最近は降り過ぎだと思うが。
[紅葉]「いやぁこう、どうしても湿気と汗で体中べたべたしてかなわん。」
…たぶん彼女が言っいるのはゲームのコントローラーがベッタベタになっている事だろう、
恐らく自分の着ているTシャツが透けていることは気にしていないんだろう、
仮にも淑女なんだからその辺り気にして欲しいんだが…
まぁそれはそれとして、こんな雨の日に出かける人間も少ない、
おかげで依頼も無く、久しくのんびりした時間を過ごしている。
「こんな時だからこそゲームだゲーム!」
と紅葉が今まであまりできなかったゲームを消化している、
但し彼女の選んだゲームはよりにもよってディ〇ガイア、絶対終わらないぞこれ。
なんてしていると、スマホに着信が、オカルトサークルのキサラギバコの華埼 涼子という女性からだ。
[三架]「もしもし?」
[涼子]「あ、もしもし?涼子です、ちょっといいですか?」
[三架]「あぁ、大丈夫、今暇だし。」
[涼子]「ありがとうございます、そっちでは最近の溺死事件については把握していますか?」
[三架]「ん?なんだそれ、知らないな。」
[涼子]「なんでも最近この辺りで数人が溺死した状態で発見されてるんですよ、ニュースにもなってないですけどね。」
[三架]「ここは内陸のはずだが…?」
[涼子]「えぇ、その通りです、溺死死体が見つかった場所も近くに水源も何もない場所なんですよ、これ怪しくないですか?」
[三架]「うーん、明らかに死因がおかしいな、調べてみる価値はあるか。」
[涼子]「ですよねですよね!という事で一緒に調査しましょう!」
[三架]「うーん、今回はこっちで調査しておくからそっちは待機していてもらえると嬉しいなぁ。」
[涼子]「あはは、まぁそういわずに!というかもうウチの関係者がかってに向かっちゃってて危ないから連れ戻してほしいというかなんというか。」
[三架]「えぇ…ま、まぁそれらしいのを見かけたら話しかけておくよ…」
[涼子]「ありがとうございます、今ちょうど私も強制連行されてるので助けていただけると大変助かります。」
[三架]「うん…それじゃあ…」
向こうは向こうで大変なんだな、仕方ない俺たちも向かうか。
▲大雨の中の街
俺たちが住んで居る場所は田舎では無いが都会とも言えないなんとも中途半端な地域だ、
涼子達が居るらしい場所は細く入り組んだ場所らしく、車では入っていけないので途中からは歩いていく事にした。
…にしても随分と人が少ない、運転中も数人しか見なかった。
入り組んだ路地をある程度進むと二人の人影が目に入った、
片方は涼子、いつもの黒い長髪が随分とびっしょりしている、
もう一人は茶色の短髪、背は高く丸メガネをかけている女性だ、見たことが無い人だ。
[??]「…という事でこれは明らかにオカルトパワーによるものなのだよ涼子君!」
[??]「我々の今だ知り得ぬ未知の力!その研究をするには正にうってつけなのだよ今この環境は!」
うわぁ近づきたくない、亡霊やら怪異やらが一番嫌うタイプの奴だ、
うーん、見なかったことにしようか
[涼子]「あーっ!三架さんこっちですこっち―!」
あぁ見つかってしまった。
[??]「お?キミ達が涼子君の言っていたオカルト封印クラブかい?」
[三架]「えぇ、そうです、貴方は?」
[赫鷺]「いやぁよくぞ聞いてくれた!私は赫鷺 深狐都(あかさぎ みこと)!今だ未知の力であるオカルト!霊力!を研究する教授なのだ、赫鷺教授とでも呼んでくれフハハハハ。」
[三架]「俺は砂座波 三架、こっちは朝蜘 紅葉です。」
[紅葉]「よろしく。」
[赫鷺]「あぁ!知っているとも、涼子君から聞いていたからな、私としても!是非是非協力してもらいたい!!」
[赫鷺]「時に君達二人はここ数日起こっている謎の溺死事件についてどう思っている?」
[三架]「先程聞いたばかりだが明らかに異常だろう、俺たちは怪異によるものだと仮定している。」
[赫鷺]「うむうむ!そうだろう!私正にその通りだと思っている。」
[赫鷺]「で、だ、キミ達はこの怪異の収束を目的とし、私はその力の研究を目的としている、利害は一致しているとは思わんかね?」
[赫鷺]「勿論私は協力を惜しまない、さぁどうだ!?」
[三架]「…あまり勝手な行動はしないで下さいよ?」
[赫鷺]「勿論だ、昔うっかり手にした寄せ木細工の箱が例のアレだった時から迂闊な行動はしないよう肝に銘じている。」
[三架]「うーん合格。」
[三架]「ところで貴方霊能力は?」
[赫鷺]「微弱ではあるが有る、証明手段は無いがな。」
なるほど、先程から感じていた霊力は彼女の物だったのか、どうやら本物の霊能力者のようだ。
[三架]「そちらでは何か手掛かりは掴めているのですか?」
[赫鷺]「いや、あまり具体的なモノは無い、だが先程から水面に何かが居る。」
[三架]「水面?」
大雨の影響で周りは水浸し、殆ど全面が水面と言える状況だが辺りの水面を見回しても特に何も変わったものは見えない、霊気も感じない。
[涼子]「私も見れてないんですよ、さっきから赫鷺教授とずっと一緒に居るのに。」
[赫鷺]「だが間違いない、私は確かにこの目で見た!」
[紅葉]「ふーむ、水面に潜む何か、蘇rを探すならなぜこんな奥まった場所に?もっと開けた場所の方が探しやすいのではないか?」
[赫鷺]「何かがこの路地に入り込むのを見たのだ、それを追って今此処に立っている。」
[紅葉]「なるほど、ところで件の溺死事件とその何かが関係があるならば、水面の上は危険なのではないか?」
[紅葉]「それに怪異を調べるなら、まずそれに関連があると思われる文献やらなんやらを調べるのが筋じゃないか?」
[赫鷺]「む、それもそうだな…いやぁ近所でこんなモノを観測したもんだからついはしゃいでしまったな、まぁ死人が出ているのはちっとも笑えんが。」
その辺りの倫理観はきちんとしているのか、良かった。
[涼子]「いったんどこか屋内に集まりません?作戦会議はそれからでいいでしょう、というか寒いです風邪ひきます。」
[三架]「それだったらウチに来るか?」
[赫鷺]「おぉ!オカルト封印クラブへか!?いやぁ是非伺いたい!」
[紅葉]「二人は徒歩か?」
[涼子]「えぇそうです。」
[三架]「だったらウチの車に乗せてきゃあいいな、それじゃあ行こう。」
そういって俺たち4人は細い裏路地から出る、丁度車のおいてある大通りへ出る瞬間、
[三架]「…!」
ほんの一瞬、何かが足元を横切った。
[紅葉]「三架。」
[三架]「解ってる。」
振り向くと紅葉も同じものを感じ取ったようだ、
その更に後ろの赫鷺教授は「ほらな?」とでも言いたそうなしたり顔をしている、
涼子はきょとんとしていた。
とりあえず早足で車へ駆け込む、
全員が車に乗ったのを確認すると急いで車を出した。
オカルト封印クラブの部屋へ戻るまで、外には誰一人居なかった。
▲オカルト封印クラブの部屋
[赫鷺]「ほほー!オカルト封印クラブの拠点が何でもないただの格安アパートの一室だとは思いもしなかったぞ!」
[三架]「別に回収してきたりすることは滅多にないからなぁ、道具があるだけでただの居住スペースですよ。」
[赫鷺]「ほーん、そうか、む?この金庫はなんだ?音がするぞ?」
[三架]「開けたら殺します。」
[赫鷺]「そっとしておくとしよう。」
[紅葉]「ではまずはこの辺りで起きた溺死事件についてだが、心当たりはあるのか?」
[赫鷺]「私の知り得る限りは無い、涼子君はどうかね?」
[涼子]「へくちっ…んぇ?私も思い当たるモノは無いですね…」
[紅葉]「私と三架も無い、ふむ、まぁインターネットで弾いてみるか。」
俺がノートパソコンで、他がスマートフォンでこの地域で起きた溺死事件を検索する、すると古い掲示板の書き込みが目を引いた。
何でも今は廃校になっている中学校の現役時代、一人の女の子がプールで溺死する事件が起きたらしい。
当時の学校はこの事件を隠そうと徹底的に新聞に載せないようにしていたそうだ、道理で見つからないわけだ。
まぁこの書き込みが真実かどうかも解らないが…
だがその溺死事件が起きたらしい日以降その学校のプールが閉鎖され続けているのは確からしい、
他にそれらしい情報も無いし、これが怪しいだろう。
[涼子]「へぇへぇ、本当なら酷い事するわねぇ…へっくし。」
[赫鷺]「組織の隠蔽体質は何時の時代も変わらんな!あっはっは!で、その中学校、思ったよりも近所にあるようだが?」
[紅葉]「途中までは車で向かうか。」
[赫鷺]「ところでどうやって封印するのだ?」
[三架]「伝承のあるモノならまだしも、野良の怪異については実際に関わって対処するしか無い。」
[赫鷺]「つまりフィールドワークだな!任せるがいい、私は大得意だ。」
[涼子]「すいません、私ちょっと休んでていいですか…」
[紅葉]「先程から風邪っぽかったな、そこの布団で寝てていいぞ。」
[涼子]「ありがとうございます…」
[三架]「では俺たちは向かいましょうか。」
[赫鷺]「ふーぅ生の除霊!ワクワクするぞーひゃっほーい!」
この人最年長だよな…?
俺達3人は車に乗り込み例の廃校へ向かった、
この辺りはしばらく前から過疎化が進み殆どゴーストタウン化している。
▲廃校
木造校舎の廃校は校門は劣化し、壊れており車が入るほどの隙間は無いが簡単に侵入出来た、
校庭が中々に広く、その殆どが大雨の影響で水面になっている、
遠目で見たら水没しているように見えるかもしれない。
実際立地はくぼ地であり、水が集まりやすい場所だった。
今はそれがとても恨めしい。
[三架]「思いっきり"居る"な…」
[赫鷺]「フハハハハハ…やはりオカルトは実在するッ!私は間違っていなかった!!」
水面の奥の奥、プールへの道を阻むように水中にスクール水着を着た少女が居る、
青白くなった肌の彼女は生気の無い濁った瞳でじっとこちらを見つめている。
[紅葉]「あ奴…まさか水面を泳げたりしないだろうな?」
[三架]「泳ぐんだろうなぁ…」
[赫鷺]「一度乾いた地面へ逃げるべきではないか?」
[三架]「正にそれを言おうとしていたところだ。」
俺たちは急いで高台へ逃げる、運よく遊具の一つにジャングルジムがあったのでそこに急いで登った。
彼女目を離したすきにあっという間に目の前まで迫っていた。
[赫鷺]「さぁて今はまさに陸の孤島、足元には獲物を待つ鰐が居る訳だがどうする?」
[三架]「このバールを使う、これは鉄製だ、霊を除ける力がある。」
[赫鷺]「それで殴ると?」
[三架]「そうだ。」
[赫鷺]「ようし、それで思いっきり駆け抜けるのだな?」
[三架]「それしかないだろう。」
[紅葉]「まったく最近はこんな事ばかりだな、一昔前はお祓いをすれば良かったというのに。」
[三架]「精鋭ばかりが残ったんだろう。」
俺たちはジャングルジムから飛び降り大急ぎでプールへ向かう、
足元は水浸しでぬかるみ非常に足場が悪い、
あの少女はすさまじい勢いでこちらを追ってくる、
突然足元にやけに冷たい感触がした、
驚いて足元を見るとその少女が水面から腕を出し、引きずり込もうとしていた、
あっという間だ、
まるで足元が崩れ去ったかのようにずぶずぶと沈んでいく、
急いでバールを振り回す頃には下半身は完全に水没していた。
すぐそばで二人はバールを振り回すが
水面を叩くだけで水中に居る彼女へは全く届かない…
というより地面に当たっているように見える、
現に俺が持っているバールも水面に入って行かず、
体だけが沈んでいく。
これはまずい、かなりマズい。
[三架]「二人とも!急いでプールに向かえ!今の内に元を仕留めるんだ!」
それだけしか言えなかった。
地上が遠く離れていく、
水面は雨に打たれ幾重にも波紋を生んでいる、
水中は恐ろしいほど穏やかで、
蒼く、暗く、
そして孤独だった、
少女は俺の体に絡みつき、より深く、深く、沈めていく。
息が出来ない、
沈んでいく、
息が出来ない。
▲廃校
[紅葉]「クソッ、待っていろよ三架、死んだら許さんぞ。」
[赫鷺]「おいどうする?私達は水中へ侵入できないぞ?」
[紅葉]「たわけ、プールに行けと言っていただろう、ぼうっとしていないで急ぐぞ!」
▲閉鎖されたプール
[紅葉]「邪魔だ邪魔だ邪魔だ…」
目の前には無駄に厳重に封鎖されたプールがあった、
板張りが何重にもされている、時間が無いというのにあぁ鬱陶しい。
バールで引き剥がそうとしたり短刀でガリガリ削ってもちっとも進まない。
左腕が無いのが口惜しい。
[赫鷺]「任せたまえ。」
そういうと赫鷺教授は懐から銀色の何かを取り出した、
…銃だ。
それを木の板に照準を合わせ、何の躊躇いも無く
バァン!!
発射した、それも一発ではない、何発も撃ち木の板に風穴を開けた。
[赫鷺]「このレディアントなシルバーガンは秘密だぞ?」
[紅葉]「も、勿論だ。」
開いた風穴にバールを突き刺し叩きつけて板をようやくへし折る。
苔むした階段を駆け上がり遂にプールへたどり着いた。
…そこには底の見えない水の溢れたプールがあった、
水中には何人かの姿が見えるがどれもピクリとも動かず死んでいるように見える、
その中に三架の姿もあった。
[紅葉]「居たぞ!三架が居る!」
[赫鷺]「あの少女は!?」
[紅葉]「纏わりついてやがる…私の三架に気軽に手を出しおって…」
[赫鷺]「で、どうする、間違いなくこの水をどうにかしなければいけないようだが…?」
[紅葉]「水を無くせばいいのか?」
[赫鷺]「それは在りうる、溺死事件が発生したのは大雨が発生してから…水が溢れてからか…?」
[赫鷺]「しかし大雨の真っただ中でこの水を全て排水する方法は…」
[紅葉]「おい赫鷺教授!こっちに壊れかけた外壁がある!ここを破壊するぞ!速やかにな!」
そこにはヒビやいくらかの穴が開いた壊れそうな外壁があった、
見慣れない"何か"が詰め込まれ無理矢理補修されている、
アレは…水死体?
[赫鷺]「チッ、言ってられるか、ようし任せよ、もう一度コイツで…ッ!?」
[赫鷺]「紅葉君!!逃げろッ!」
警告は届いた、だがそこまでだった、
足元は水浸し、逃げ場は無い、
紅葉君はガリガリと自弁にバールを擦り付けながら水中へ飲み込まれてしまった。
どうする、どうする…
[赫鷺]「いや、緊急事態だ異論は認めん。」
私は急いでその場から逃げた、
逃げて、逃げて、捕まらずに車に飛び乗り、急いで走らせる。
中学校の周りを走り、いい感じの直線を見つける。
[赫鷺]「まったくここがゴーストタウンで本当に良かった。」
その直線の先には先ほどのボロくなったプールの外壁が見える。
[赫鷺]「それに彼らの車がワゴン車なのも僥倖だろう、これほどの質量があれば十分だ。」
アクセルを思いっきり踏みつける、
エンジンが唸り一直線に走りだす、
順調に加速していく。
[赫鷺]「ゆっくり研究が叶わんのは口惜しいが、人命には代えられんからな!」
壁が近づいている、もう曲がれない、止まれない。
止まるつもりなど毛頭ない。
[赫鷺]「フハハハハハ!喰らいたまえ!!赫鷺教授大往生!!」
辺りに銃声とは比べ物にならない轟音が響く。
▲閉鎖されていたプール
[紅葉]「う…ん?何が…?」
目が覚めるとあのプールの底だった、
今だ大雨が降り続けているがプールに水は無い、
[紅葉]「ぁ…!三架っ!」
少し離れたところに三架が倒れていた、急いで駆け寄り、声をかける。
[三架]「ゲホッ、ゴホゴホッ。」
[紅葉]「三架!大丈夫か!?」
[三架]「う…ぁあ?終わったのか?」
[紅葉]「わからん、だがここは例のプールだ…」
[三架]「ん、アレはなんだ?」
三架の指差した先には何かがプールに大穴が空き車が顔を出していた。
[赫鷺]「あぁ…それについては私が説明しよう…げほげほ。」
[三架]「あ、赫鷺教授!?涼子も!いったい何が?」
車の影から血まみれの赫鷺教授が涼子に肩車をされながら顔を出し、ぐったりした様子で話し出した。
[赫鷺]「いやぁ何、単純な事だよ。」
[赫鷺]「ようはプールの水が抜きたかった訳だが手で崩すには少々壁が丈夫でね。」
[赫鷺]「仕方がないのでキミ達の車を借りて全速力でぶつけた結果成功したという事だ。」
[三架]「まさか助け出されるとは…」
[赫鷺]「いやぁ私も死ぬと思ったんだがね!キミ達と言い私と言い人間案外しぶといモノだな!ハッハッハ!いやぁありがたい!」
[三架]「ははは、まったくだ。」
[紅葉]「あの女はもう居ないのか?」
[赫鷺]「あぁ、そのようだ。」
[赫鷺]「この後はどうするのかね?」
[三架]「休みたいかな…」
[赫鷺]「フハハハハハッゲホッげほ、そうだろう!そうだろう!では私のプライベートラボへ向かおう!」
[赫鷺]「多分そっちの拠点よりは近いぞ。」
[涼子]「車は私の物を持ってきていますよ、さぁ行きましょう。」
車での移動中ふと思った。
[三架]「俺たちの車に乗せてあった荷物はどうなった?」
[涼子]「殆どは回収出来ましたよ。」
[三架]「あぁよかった。」
[赫鷺]「車は諦めるしかないがな。」
[三架]「死ぬより余程マシですよ。」
[紅葉]「む、雨が上がった様だぞ。」
[赫鷺]「今更か、まったくもっと早く晴れてくれれば命を張らずに済んだのになぁ。」
こちらオカルト封印クラブ
第三話、水面の奈落と源泉のプール、終了。
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