第2話 殺人鬼の怨念

〇殺人鬼の怨念

・怨念なんて言われる物は本当にロクなもんじゃあないな。[砂座波 三架]


☆X月 XX日 18時43分


▲オカルト封印クラブの部屋


俺たちオカルト封印クラブの拠点はアパートの一室、

ついでに俺たち二人の居住スペースでもある訳だが、そうなると当然料理道具も共有となる訳だ。

先程我が家の包丁がへし折れてしまった、紅葉が包丁刺しに向かってカッコつけて包丁をぶん投げ、

見事その速度を保ったまま刃部分の3分の1程度が中途半端に刺さり、ぐにゃりと歪み、そしてへし折れた。


[紅葉]「んぁ~…なにゆえなにゆえ…」


まぁ俺たちは料理なんて滅多にしないからあまり問題は無いのだが、ともかく怪我が無くて本当に良かった、

今度新しい包丁を買いに行かないとな。

そんな事をしていると一つの依頼が届く、その内容はこうだ。


<XX県XX市の廃ホテルに居る凶暴な亡霊を至急退治して欲しい。>

依頼者:オカルトサークル[キサラギバコ]華埼 涼子


近いな、これなら車で行けるだろう、全ての道具を放り込んで行ける。

にしてもキサラギバコとは随分と大きなサークルからの依頼だな、

ええと、確か、日本全国に支部が存在する大規模なオカルトサークルだった筈だ、

まぁ別に不思議を探そう程度のサークルのはずだが、

遂に厄介なモノに巻き込まれたようだ。

かなり急いでいるようだからさっさと向かおう。


[三架]「紅葉、依頼だ、急ぎらしいから早く行くぞ。」

[紅葉]「んむ、わかった…」


紅葉はとぼとぼと車に乗り込む、俺もそれに続き車を例の廃ホテルに向かって走らせた。


[??]「お?あの車…よぅしオカルト封印クラブの出番なんだな!よーし私も行くぞー!!」

[紅葉]「あれはどうする?」

[三架]「いつも通り振り切る。」


▲廃ホテル前


その廃ホテルは山奥にあった、曲がりくねった山道をしばらく進むとか細い分かれ道があり、

廃ホテルはその先だ、樹海にでも向かっている気分だ。

やがて廃ホテルらしき10階建ての廃墟とその前に立っている一人の黒い長髪の女性が目に入る。

その頃になると紅葉は既に立ち直っていた。


[紅葉]「ん、アレが華埼 涼子か?」

[三架]「多分。」


女性に車を近づけると彼女は話しかけて来た。


[涼子]「あ、貴方達はオカルト封印クラブの方ですか?」

[三架]「そうだ、貴方が依頼者の華埼 涼子か?」

[涼子]「はい!そうです、あぁよかった…助けてください!まだサークルのメンバーが閉じ込められていて…」

[三架]「待て待て、とりあえず現状を説明してくれ。」


涼子によるとこの廃ホテルの探検を数人で行っていた際、包丁を持った男の悪霊に襲われ、

何人かが捕えられてしまったという。


[三架]「その悪霊はどんな姿だった?」

[涼子]「皆で逃げるのに必死だったからちゃんとは見れていないけれど…」


その男は上下の緑色の作業服を着用した大柄の男性だったという、包丁は右手に握られていたようだ。

連れていかれた場所は解らず生死も不明だという。

更にそれが起きたのは依頼するほんの数分前らしい。


…話を聞く限り単に殺意を持った怨霊だろうか。

一番考え易いのは昔このホテルで起きた殺人事件に関連する者だろうか。

この廃ホテルでは以前、24人が何者かによって刃物によって殺害されるという凄惨な事件があった。

その犯人は死亡し凶器は見つかっていない。


もしその犯人が今回の怨霊、あるいはその事件によって生まれた怨霊の可能性は高い。


涼子の話を聞くにソイツは殆ど人間と変わらない振る舞いをしているように感じる、

となるとあまり大層な装備を持っていく必要は無さそうだ。

いつぞやにどでかい心臓を引き裂いた時に使った短刀とバールを持ち廃ホテルに侵入した。

俺と紅葉が前を歩き、涼子がその後ろをついてくる形で陣を組んだ。


▲廃ホテル1階


まずは1階、調理室やスタッフの待機室と思われる部屋も含めて大体50部屋程度、

大半は瓦礫で埋まっており、まともに探索は出来なかった、

地下室のようなものは存在しなかった。

エレベーターは当然破損しており機能しなかった、一応中も見たが何も無かった。

階段にはいくらか新しい血痕が残っていた、そういえば涼子は腕に多少の傷を負っている、

恐らく彼女か彼女と同行していたものの血痕とみていいだろう。

霊気は…常に感じる、常に見つめられているような、監視されているのだろうか、

兎も角警戒を解く事は出来なさそうだ。


▲廃ホテル2階


階段を上る、この階も大体50程度あった、所々にモノが動かされた跡や誰かが居た痕跡がある、

涼子たちが探索した跡のようだ、本人に確認した。

窓はまるでここへ入って来たモノを閉じ込めるように木の板で塞がれている、

1階に比べれば多少状態が良い部屋が多かった、まぁ誤差程度ではあるが、

連れ去られたらしい人間の痕跡は見つからない、引きずられた跡なども無い、ここより上の階でされたなら、

中々面倒なことになりそうだ。

霊気は依然変わらず、一体どうやってどこから監視しているのかはわからない。

また階段を上る。


▲廃ホテル3階


どうやら上るほど状態が良いのは確からしい、50部屋程度の部屋の殆どを探索できるようになった。

やはり探索の跡が残っている以外は特に何もなかった、

変わり映えしない廃墟だ、連れ去られた人たちも例の亡霊も見当たらない。

紅葉は"臆病者め"と愚痴を言っている、

俺としては居なけりゃ居ない方が良いんだが…

霊気にも変わりは無い。

また階段を上る。


▲廃ホテル4階


ホテルなんだから当たり前だがどの階も間取りに違いが無い、

探索をパターン化できるのは良いが紅葉が退屈そうだ。

焦っているのか涼子が急かしてくる、仲間が捉えられているのだ、当然だろう。

それにしても本当に自分たち以外の人間の気配がしない、

なんだろう、なんだか違和感を感じる。

連れ去られた人間も例の亡霊は移動していないのか?

紅葉も何か違和感を感じているようだ。

また階段を上る。


▲廃ホテル5階


今までの階と比べて明らかに刃物類による傷が増えている気がする、

引っ掻いたような傷跡や突き刺したような跡もある。

奴の領域へ踏み込んだ、肌でそう確信した。

だがそれだけだ、以前俺たち以外の気配は感じない。

また階段を上る。


▲廃ホテル前

[??]「ぜえぜえぜえ…や、やっど追いづいだ…高校時代の持久走より疲れた…」

[??]「車止まったままだしこの廃ホテルの中に居るのかな?」

[??]「んもー危ないからって遠慮しなくてもいいのにー。」

[??]「んーでも何も持たないで行くのは危ないよねー、なんか無いかなっと、お?」

[??]「バールだ、鉄だから幽霊に強いんだっけ、よーしこれでいっか!」

[??]「待っててね!三架!紅葉!今助けに行くぞー!」



▲廃ホテル6階


涼子が口を開いた、彼女によると彼女たちが襲われたのは最上階である10階らしい。

上昇するほど物々しい雰囲気になる事を考えて上層に行く程亡霊の領域に近づくようだ。

涼子はさっさと10階へ行きたそうだ。

また階段を上る。


▲廃ホテル7階


なぜだ、いまだ霊気の移動を感じない、人の気配を感じない。

血痕が、傷跡が、増えている。

また階段を上る。


▲廃ホテル8階


また階段を上る。


▲廃ホテル9階


今までの階と比べても露骨にスプラッタな光景が広がっていた、

血痕は天井にまで達し、その殆どは真っ赤に染まっていた、

だがそれらは全てとうの昔に乾いているようで少なくとも彼女の知り合いのモノでは無いだろう。

そこかしこに肉片のようなものが放置されている、それらは既に変色し悪臭を放っている…

だが、それでも、例の亡霊の姿は無い、捕えられた人の姿も無い、こうなればもう10階しかないだろう。

階段を、

血塗られた階段を、

慎重に上る。


▲廃ホテル10階


階段を上るとそこにはやはり血痕が付着していた…が、大した量ではない、何というか現実的というか…

階段にあった涼子の血痕とたいして変わらない物がチラホラとあるのみだった。

ただ切り傷はどの階よりも多い、廊下には亡霊はおらず、人質の痕跡も無い。


ひとつづつ、慎重に、部屋を開けていく。


一部屋目、何も無し。


二部屋目、何も無し。


三部屋目、多数の乾いた血痕と木製のイスが一つ。


四部屋目、…奥の壁面に大きく"オレじゃない"と彫られている。


五部屋目、何者かが争った跡がそのまま、壁には赤い手形が複数遺されている。


六部屋目、


[紅葉]「…っ!」

[三架]「これは…中々…」


六部屋目には腐乱死体が三つ、白骨化したものが二つ遺されていた、霊気はしない。


[涼子]「つ…次行きましょう。」


七部屋目、何も無し。


八部屋目、何も無し。



十三部屋目、奥の壁面に大きく"オレじゃない"と彫られている、筆跡は四部屋目の物と違う。


何なんだこれは…

説明のつかない不気味さがあるが…残されているメッセージはどれも困惑しているように見える。


十四部屋目、何も無し。



四十四部屋目、日本人だからか四のつく者はどうしても死を連想させる、

最も単に調べる部屋が四十四部屋目というだけで部屋番号は493なのだが…

ドアを開けた途端場の空気が凍り付いた、


部屋の奥には下の緑色の作業服を着用した大柄の人型の何かがこちらに背を向け佇んでいた、

アレの外見の特徴は涼子が言っていた亡霊の姿と一致している、

ソレはドアが開いたことに気がついていないのかピクリとも動かない。

バールは鉄製、一般的な亡霊は鉄や塩に弱い、このバールや短刀で亡霊にダメージを与えられるだろう。

…しかし本当に動かないな、先程からずっと監視している霊気は感じている、間違いなく気がついているはずだ、

何かの罠かもしれない、俺たちはそっと扉を閉め、残りの六部屋を先に調べることにした。


そして残りの六部屋の内五部屋には何もなかった、最期の一部屋は鍵がかかっており入る事が出来なかった。

そしてまた四十四番目の部屋、493号室の扉を開ける、ヤツはそのまま佇んでいた、

もしかしたら最後の鍵付きの部屋に人質が捕まっているのかもしれない、そしてその鍵はヤツが持っているのかもしれない、

いずれにせよ件の亡霊とは殴り合う必要が出来た、意を決して襲い掛かる準備をする、

バールを構えて…

紅葉と同時に亡霊に向かって走り出した、どたどたと足音が鳴る、


だが…


亡霊は殴りつけられるその瞬間まで無反応だった、それに明らかに物理的な反発がある、おかしい。

薄暗くてよく見えなかったが改めてよく見ると、包丁が無い、

それにそれはただのポールハンガーに緑色の上下の作業着を引っ掛けただけの物だった。


[三架]「どういう事だ?」


その言葉を発し終えるのとほぼ同時に、背後で鍵の閉まる音がした。


まさか。


嫌な汗が頬を伝った、顔は見えないが紅葉も恐らく同じことを考えているだろう、

おかしいと思っていた、


常に張り付いたように霊気を感じていたのに亡霊がどこにもいないなんて、


どの階層にも"二人以上"の逃げた痕跡がないなんて、


いやそもそも…このホテルで起きた殺人事件の犯人は上下に白い服を着たコックの女性で

どこの誰とも知らない作業着を着た男では無かったのだ、


今回の亡霊はとんだ知能犯だ、いや俺たちが迂闊過ぎたのかもしれない、

俺たちはまんまとヤツの狩場へ誘導されたのだ、


誰も探しには来ないだろうこの奥まった廃ホテルへ、

窓から飛び降りて逃げる事も出来ないこの10階へ。


即座に俺と紅葉は振り返る、そこには…


右手に血塗れの包丁を握った華埼 涼子が笑みを浮かべて立っていた。


涼子は何も言わずに、ただ嬉しそうに包丁を構えてゆっくりとこちらへ向かってくる、

すぐさまバールで応戦する、幸い2対1、数的優位はこちらにある、

だが妙に体が重い、思うように動かない、まるで失血した時のような疲労感だ…

紅葉は既にバールを握る握力も喪失したようで地に這いつくばっている、

全身に正体不明の痛みが走る、至る所を刺されている気分だ、クソ。

必死でバールを振るうも数回振るっただけで立っていられなくなってしまった。

寒い、まだ刺されてすらいないのに、足音が聞こえる、

涼子の物だろう、初めからこうなる事を解っていたように、その足取りはゆっくりだ。

トン、トン、トン…と足音が聞こえる、


トン、


トン、


トン

ダ…

トン、

ダダダダダ

トン、


ん?やけに騒がしい足音が聞こえる、誰だ?

もう目を開けている事しかできない、

誰かが来る、

涼子が目の前に居る、俺の体は動かない、

逃げなければ、体は動かない、

紅葉を連れて逃げなければ、動かない、

動かない。

目が閉じる。


バァン!!


突然けたたましい音がする、その瞬間ふっと体が軽くなった、

瞼が拓き、今を視る。


涼子は驚いた様子でドアの方を向き、

俺は涼子に踏みつけられている、

紅葉はバールを取りに向かい、

そしてドアの向こうには予想外の人物がいた。


[??]「えー?ちょっと何してんのアンタ!三架大丈夫!?」

[三架]「真弧!?なぜここに!?」


彼女は…真弧は片手に俺たちと同じバールを持ちドアを蹴破ったようだ。

涼子が真弧に向かって包丁を振り回す、しかし、

真弧は一切、何の躊躇いも無く、涼子の右腕をバールで全力でぶん殴った、

バキ!とはっきりと聞こえる音をたてながら涼子の右腕はだらんと垂れる、

それと同時に包丁は彼女の手から離れ壁に突き刺さった。

刺さった包丁に手をかけようとした時。


[涼子]「駄目!!その包丁を持っちゃ駄目!!!」

[真弧]「うっせーコノヤロー!」

[涼子]「違う!それを持つと乗っ取られる!!」

[三架]「何?」

[涼子]「その包丁を持つと乗っ取られるの!だから絶対に手で持っちゃ駄目!!」

[三架]「貴方に何があった?」


とりあえず場の三人をなだめ状況の整理を始めた、


[三架]「乗っ取られるってのは文字通りか?」

[涼子]「はい、私達はこの廃墟の探検の最中にこの部屋にも入り、私があの包丁を見つけました。」

[涼子]「そして包丁を手に取った瞬間、体が言う事を聞かなくなって…意識ははっきりあるのに勝手にしゃべって行動するようになって…」

[紅葉]「んじゃあ何?私達にあった時は既に乗っ取られてたって事?」

[涼子]「はい…」

[真弧]「ほーんとー?もっともらしい理由付けてまた騙そうとしてるんじゃあないー?」

[涼子]「ち、違います!」

[紅葉]「まぁ間違いじゃあないだろう、実際あの包丁から霊気を感じる。」

[三架]「じゃあ人質が居るっていうのも嘘なのか?」

[涼子]「いえ、それは本当です、一か所鍵がかかっていた部屋に閉じ込めています…あ、これ鍵です。」

[三架]「ん、どうも、紅葉、助けに行ってやってくれ。」

[紅葉]「わかった、行ってくる。」


紅葉が部屋から出ていく。


[三架]「さて、あの包丁はどうするか…」

[涼子]「絶対触らないでください。」

[三架]「わかってる、だがアレは危険だ、どこかに閉じ込める必要だあるだろう。」

[真弧]「へし折る?今壁に刺さってるしバールでぶっ叩けばいけるんじゃない?」

[三架]「それだと刺さりっぱなしの方はどうしたもんかな。」

[真弧]「うーん、それもそっかー。」

[三架]「取りあえず金庫と御札持ってくるか。」



そして持ってきた大量の御札で包丁の見えてる部分は埋め尽くされミイラ化何かのようになっていた、

幾分霊気は薄まっている、これ程やれば流石に直ぐに憑依されることは無いだろう。


[紅葉]「それ本当に大丈夫?」

[三架]「札でぐるぐる巻きにしてるから直ぐに乗っ取られることは無いと思う…多分。」

[真弧]「いざという時は私が三架の腕をぶん殴ればいいんだな?」

[三架]「ああ、頼む。」


包丁のすぐ下には金庫が口を開けている、

意を決して包丁の柄を持つ、乗っ取られる感じは全くしない、どうやらこのまま引き抜いてもよさそうだ。

包丁はあっさりと抜けた、そしてその途端やはりと言うべきか包丁が暴れだした。

だがそれを見越してわざわざ過剰なほどに札を張り付けておいたのだ、

包丁はフラフラと動き回るがちっとも勢いがない、結局大した抵抗も出来ずに大人しく金庫に放り込まれた。

それから重たい金庫を運びながら車の前に戻り、押し込まれたキサラギバコメンバー3人と涼子を車に乗せ、

彼女たちを家に送り届けることにした、

ちなみに涼子の右腕だが骨が折れた訳ではなく単に当たりどころが良かっただけのようだ、

相当痛かったらしいが、とりあえず後で病院代を請求してくれ、と連絡先を交換した。

その後俺たちは帰宅。


▲オカルト封印クラブの部屋


[紅葉]「なぁそろそろ真弧を正式にクラブメンバーにしないか?」

[三架]「普通の人を巻き込まない為のクラブのはずだったんだがなぁ~…」

[真弧]「いやいや!私は正義のヒーローですからー?」

[紅葉]「…だそうだぞ?」

[三架]「うーん、運が悪いと死ぬけど大丈夫?」

[真弧]「その時はその時!」

[三架]「マジかよ。」


こうしてオカルト封印クラブに新たなメンバー庭本 真弧が正式加入した、

これから少し騒がしくなりそうだ…

さて、例の金庫からは金属がぶつかる音が時々聞こえる、抜け出そうともがいているのだろう。

少々喧しいが仕方がない。


[三架]「そういえば何か忘れているような…」

[真弧]「あれ?台所の包丁折れてるけどどうしたの?」

[紅葉]「あ。」


こちらオカルト封印クラブ

第二話、殺人鬼の怨念と呪われた包丁、終了。

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