このシナリオについて<ネタバレ注意>
≪シナリオの隠し要素≫
・シナリオ中にも明かされる事ですが、シーン1の夢の中には既に「ソラ」の名前が登場しています。「セピア色の『ソラ』はただ微笑んで~」という叙述トリックのようなナニカです。
・シーンタイトルの頭文字を全てつなげると「きみとぼくのものがたり(キミとボクの物語)」になります。
≪シナリオの背景≫
PC①の小学校の時の友人で会った三澄天は、生まれついて重い病気に罹っています。彼女は、それを紛らわすための手段として「マンガを描く」ことを選びます。自分が戦っている病気を仮想敵とし、とりわけ親しい存在だったPC①を勇者に見立てたお姫様願望(救い出して欲しい、という意味での)を持っていました。その為、登場人物の名前は「PC①のカタカナ名(勇者)」「ソラ(姫)」となっています。
しかし次第に遊べる日数も減り、最後には田舎町の診療所(天の父親の旧知であった)である『峯坂診療所』へ入院するために引っ越すことになります。峯坂隆文は最善を尽くしますが、闘病空しく症状の悪化で天は命を落としてしまいます。
数年後(或いは数十年後)の現在、大人になったPC①が偶然「子供の頃読んだ天のマンガの夢」を見た事で、その思念が核となって「天の転生体であるレネゲイドビーイング(ソラ)」が生まれます。PC①の、天とソラに関する記憶があやふやだったのは、プランナーの言う通り「ソラがPC①の記憶(思い出)そのもの」だからです。
生まれたてのソラは自身の存在が曖昧であり、また力の制御も満足に行えません。そうして生み出されては暴走していた、ブラム=ストーカーの能力によるソラの従者が『シックス』です。マンガの中でのラスボスである「ガラスの竜」を倒し、ソラに名前を思い出させることで、この長く小さな御伽噺は幕を閉じます。
DX3rd ソロシナリオ『リメンバー・ミー』 水無月ミナミ @june430
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