エンディングフェイズ(シーン10~11)

〇シーン10:ただ、ありがとうと言いたくて(マスターシーン)

◆解説

三澄天の過去、息を引き取る直前のシーン。

このシーンにおける、天からPC①への呼称は変換せず、正しい表記を使うこと(最重要)。

▼描写

——夢を見ていた。

たった数年前なのに、何でか昔のことのように思える。

病気のことで引っ越して、会えなくなってしまったあの人のことを。

私のマンガを、面白いと喜んでくれた。

私がいっぱい描けるように、色んなマンガについて調べて、教えてくれた。

……結局、それは言えたんだっけ。

憶えてない、憶えてないけど。今でもそれは変わらない。


ありがとう、PC①。

ただ、それだけ言いたかったんだ。


——そうして、この色褪せた世界は……

◆結末

シーンを終了すること。


〇シーン11:リメンバー・ミー

◆解説

記憶の中の少女に名前(ソラ)を伝えるシーン。

PLやPCがこの時点で名前に心当たりがない場合、GMは描写を遡って伝えたりするなどヒントを出してもよい。また、ソラが名前を取り戻してから最初にPC①を呼ぶ呼称([]で囲まれたもの)は変換せず、正しい表記を使うこと。

▼描写

眩しかった日差しも、嵐が晴れれば傾きかけていた。

茜色差す公園。あの時の夢よりは、幾分か色彩に満ちている。

キミにはまだ、大事なことが残っている。目の前の少女、キミの思い出の中の少女、その名前は——

▼台詞:記憶の中の少女

「PC①、大丈夫?」

「うん、『シックス』は、もうでてこないとおもう」

「っ、あの、ごめん。いま、わたしね……わたし、おもいだしたことがあって」

「きっと、PC①もいっしょなんじゃないかなって……だから、きかせてほしいの」

「——わたしのこと、おもいだしてくれた?」

▼台詞:ソラ

(名前を答える)「……そう、ソラ。わたしのなまえは、ソラ」

「おもいだした、ぜんぶおもいだしたよ。わたしのことも、あなたのことも」

「っ、やだな、うれしくてなくこともあるんだ……!」

「——ありがとう、[PC①]」

「やっと、いえたよ」

◆結末

涙を浮かべた笑顔が、茜色を受けてきらきらと輝く。長く、小さな御伽噺は、こうして色彩を取り戻した。

PC①の反応を確認し、シーンを終了すること。



≪アフタープレイ≫

・シナリオの目標を達成した:5点

 →ソラの名前を思い出した(4点)+マンガを持ち帰った(1点)

・Eロイス【悪意の伝染】【虚実崩壊】:2点

・その他各種点

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