オープニングフェイズ(シーン1~2)

≪オープニングフェイズ≫

〇シーン1:記憶の中の…(マスターシーン)

◆解説

このシーンでの描写は、PC①の見ている夢である。

▼描写

——夢を見ている。

そう思うのは、流れていく風景が色褪せて見えるからだろうか。

いつの夢なのか、どんな夢なのか。

そんなことを問いかけても、セピア色のソラはただ微笑んで、何も答えを返してはくれない。

ゆっくりと時間は過ぎていく。

同時に、永遠にも感じられた世界がぼやけていく。

ただ、一つ。

キミの寂しそうな笑顔だけが、何故かはっきりと目に焼き付いている。


——そうして、この色褪せた世界は幕間を迎えた。

◆結末

PC①は夢から覚める。シーンを終了すること。


〇シーン2:見覚えのある姿

◆解説1

PC①が目を覚ますシーン。その隣には記憶の中の少女が寝ている。

以降、彼女からPC①への呼称は「PC①の下の名前のカタカナ表記」となる(最重要)。これは、少女が漫画の中の登場人物である「PC①をモデルにした人物」を無意識に認知しているからだ。

▼描写

夢から覚める。

カーテンの隙間から入り込んでくる朝の日差しが、寝惚け眼を突いてくるようで痛い。それらを遮るように目を擦り、未だ朦朧とする脳を起こそうと体を起こした。

そうして布団を捲り——捲、ろうとしたところで、何かが布団に乗っている事に気づく。

見えているのは、乳白色の細く小さな腕。視線を辿らせれば、ふんわりとしたドレスに身を包んだ少女が、もたれるようにして熟睡している。

間違いなく、夢の中で見た少女だ。

……遅れて、此れがとんでもない状況だと気付く。

キミの脳は一瞬で覚醒した。

▼台詞:記憶の中の少女

「……ん、あれ、ここは……?」

「あなたは、だあれ?」

(名前を言った)「PC①、PC①……うん、おぼえた」

(名前を聞かれた)「わたし、わたしは……?」

「おもいだせない。でも、あなたはしってるきがして、えっと……」

「……あの、いきなりかもしれないけど。おねがいが、あって」

「わたしのきをくをとりもどすのを、てつだってほしいの」

「だめ、かな……?」

(はい)「……!ありがとう、PC①!」

(いいえ)「……ぅ、そう、だよね。ごめんね、へんなこといって……」

◆結末

……兎にも角にも。

彼女をこのまま連れ歩くだとか、放り出すのは此方が事案だ。いずれにせよ、この後どうするかの対策を考えなければならないだろう。

今後の行動を考え始めたら、シーンを終了すること。

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