第三章:殺意の侵食
「感じてっていうか、ホントに睨んでたんですよぉ……。もうこのまま逮捕されるんじゃないかって不安になったんですから」
天寺を見上げ、どこか拗ねたような口調で日向が口を開いた。
「まぁ、でも良かったよ。無事にみんな解放されたみたいだし。たぶん、しばらくは警察が周りをうろうろするだろうけど、事件が解決するまでの辛抱だ。下手に意識し過ぎないで、普通にしていれば問題ない」
場をまとめるように七見が告げる。
しかし、それに対するレイニーたちの表情はあまり冴えないものだった。
「……七見さん、これからレイニーはどうなるんですか?」
重い口を無理矢理動かすような、そんな沈んだ声を神川が出した。
「ライヴの最中にこんなことになっちゃうし、さすがに明日からまた何事も無かったように活動を続けるなんてあり得ないですよね?」
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