Adrian Blue Tear ―バー・エスメラルダの日常と非日常―
すえもり
【付録】登場人物紹介(ネタバレ注意)
人数が増えてきたので、作ってみました。
最新話の内容が反映されているため、ネタバレにご注意ください。
ぼちぼち追加していきます。
Twitterのモーメントに主要キャラの画像があります。
(2022.9.8. 追記しました)
◆…王国民 ♠…帝国民 ☆…記憶の番人(候補者含む)
◆☆フランツ・クロイツァー
クリステヴァ王国から亡命してきた、女王の私設組織(
【もともと静かな性格で主人公ではなかったのですが、いつの間にか捻くれてしまい、動かしやすかったので昇格。本名のシャルルは女装の騎士デオンのフルネームから、名字はロマン・ロランから。偽名は適当ですが、名字は十字の意味と、バイオリン練習曲で有名なクロイツェルの名前が頭にあったのだと思います。】
☆ルピナス・エセナ
自由都市ティタンにある潜りバー・エスメラルダの三代目店主。三度の飯より恋バナが好きな十五歳。中身はどう考えてもティーンじゃない疑惑。王国最高峰の魔術研究機関に所属する、現役女子大生でもある。
【もともとは大人しい魔法使いの女の子でした(ただし恋バナ好きは変わらず)。花の名前から取っています。余談ですが、英名の花の名前をつけるのが彼女の世代では流行っているという設定です。】
◆シャロン・ベリル・フラクス
王国警務省に主席で入った初の女性。故郷を滅ぼされた理由を探っている。失踪した叔父レオンとバー・エスメラルダで再会する。剣を手にすると誰も太刀打ちできないが、それ以外はてんでダメ。果実酒が好き。
【実は第二稿では主人公でした。しかし、もう一作のWCCとストーリーの系統が被ってしまううえ、かなり掴みにくいキャラだったので変更することに。名字は「亜麻色」から。】
♠☆レオンハルト・ホーエンシュタウフェン
柔和で人当たりが良い、聖十字帝国の南部国境支部局長兼ゼイラギエン艦長。亡くなった兄アーサーの妻に片思い中で、酒には強いが酔い潰れがち。アルビオン語訛りなのは王国から亡命してきたため。重度の読書家。
【シャロンの叔父という設定は昔のままですが、もう少し明るい性格でした。WCCで主人公と対の存在にしたため出番が随分と増えました。名字は調べて貰えば出てくるので割愛します。】
◆アーサー・フラクス/リアナ・フラクス
紛争で死んだシャロンの両親。中流貴族。しかしリアナは実は生きており、何やら艦長の邪魔をしているらしい。エスニックな魅力が漂う美魔女。もともと物静かで知的な人だったようだが、魔性の女化。
【アーサーの名は、伝説から借りたかったのだと思います。リアナは適当に思いついた音でつけたのですが、実際にある名前でした。】
♠アーノルド(A-RN01)
バー・エスメラルダで用心棒をしている
【WCCを構想した当初から考えていたキャラ。名前はかつて作っていた「なんとなくカッコいい名前リスト」からつけたのですが、シュワちゃんが念頭にあったのは間違いないと思います。洗濯機愛は昔からです。】
◆ガリウス・ディアス
機密局に所属する、義に厚く人情溢れる世話焼きな元ヤン考古学研究者。酒の席では絡まれたくない人物ナンバーワン。若くして妻子を亡くしており独り身。中間管理職で常に板挟み。
【第二稿では最初の三人とともに活躍する人物で、フランツとのふざけた掛け合い担当でした。しっくりくる名前が見つからず辞書と格闘した記憶があります。】
♠ブレン・ケストナー
艦長の護衛を務めている、口も目つきも悪い髭面スナイパー。もともとは暗殺稼業をやっていた。アストラとはスモーカー仲間だったが、お気に入りが廃番になったので禁煙した。飴とクッキーに目がない。ミルヒというロシアンブルーの猫を飼っている。
【今回WCCを書くにあたって作った人物です。ブレン軽機関銃から名前を取ったのですが、ドイツでも焔の意味を持つ名前で通るようです。名字は作家のエーリヒ・ケストナーから。】
♠アストラ・ミウォシュ
艦長が不在のことが多い南部国境支部局を預かる、影のブレーン。常にクールだが、猫を前にするとキャラ崩壊するという目撃情報がある。以前は語学教師をしていて、王国出身の艦長にゲルマン語を教えていた。
【ブレン同様、艦長の部下として作りました。名前は銃の制作会社から、名字はポーランドの詩人から。】
♠☆ランス・スプリングフィールド
帝都での不自由ない生活も、辺境での平穏な暮らしも奪われ、どこに行っても馴染める適応力の高さと諦めの早さであちこちを巡礼旅する羽目になった少年。唯一白桜刀を使うことができる。西洋人の父と東洋人の母を持つハーフ。王国の牢獄に囚われていた際、フランツが助けた。
【連載の二作は、ずっと昔に思いついた当初は一つのファンタジー作品で、ランスが主人公でシャロンはヒロイン、フランツとルピナスはその仲間でした。最後までキャラを掴むのに苦労した人物。名前は槍から、名字は銃から取っています。】
♠レベッカ・ハミルトン
一見すると物静かなガンオタ女子。うっかり喋らせると文字通り日が暮れるまでマシンガントーク。ルピナス、モニカとは仲良し。
【WCC構想当初から、ランス・アーノルドとともに主要キャラでした。銃の名前を借りていないのは、初期から考えていたためです。】
♠ハインリヒ・ヘッケル
帝国軍所属のロストテクノロジー研究者で、稀代の変人プログラマー。主にアンドロイドのプログラム開発と改造をしている。趣味は艦船のプラモデル作り。
【変人キャラが欲しくて作りました。名字はヘッケラー&コッホからつけたのだと思います。】
♠ステファニー・ヘッケル
ステンという愛称で呼ばれる、明るく大雑把なマルチリンガルの通訳翻訳者。趣味はアメリカ映画鑑賞。どういった経緯でヘッケルと結婚したのかは分からないが、仲はとても良い。
【愛称はステン短機関銃銃から。帝国にはレベッカをはじめアメリカ人も結構いるので、本名はそれらしい名前をと思ってつけました。】
♠モニカ・ダネル
小動物的な、おとなしい機械オタのメガネ女子。アンドロイドやメカの修理全般を担当する。アーノルドのウソを見抜くことができる世話係。
【WCC構想当初はアーノルドを拾って面倒を見ていたカノジョでした……。名字は銃の販売会社から。】
◆アメリー
フランツの幼馴染で元同僚。成金商人家の箱入り娘で、政略結婚させられた。小さい頃は厳しい躾と習い事が嫌でしょっちゅう家を抜け出していた。チェスが得意。
【第二稿からフランツの幼馴染として考えていました。当時の二人のSSがどこかにあると思いますが、どこへ行ったのか……。草稿でのアマリアという名をフランス名化したので、どこかに名残が残っていないか冷や冷やしています。】
◆レイブン
フランツの剣と暗殺術の先生。退職後も指導者として王国警務省に勤めている。ギックリ腰に悩んでいる。
【フランツを主人公にした原稿から登場しており、その頃から性格は変わっていません。父代わりのイメージでした。】
◆スタンリー・コーネル
フランツが師事していた、王国聖務省附属大学の神学の教授。
【連載では登場場面がまだありませんが、ボツ原稿ではレイブン同様クセのある人物として描かれていました。私がお世話になった教授の名前を、意味から無理やり英語化しました(すみませんS教授)。】
◆☆ジョルジュ・ロラン/マリー・ロラン
フランツの両親。ジョルジュは冬将軍の名で知られる軍人。マリーはフランツが五歳のときに早逝した絶世の美女。
【当初フランツは偽名ではなく、またドイツの人だったので父の名はゲオルグでした。そのほうが怖そうなんだけどな……。フランス語名だとオスカル様の父上を思い出します。】
◆サビーヌ・ロラン
フランツの姉で唯一の理解者。家出した弟のことをいつも心配しているが、若干お節介。政略結婚で嫁いだが、幸せな家庭を築いている。シュトーレン作りが得意。
【ザビーネという『ジャン・クリストフ』に出てくる女性から名前を借りています。性格は残念ながら全く違います。】
◆☆キャサリン二世
クリステヴァ王国の女王。夫を亡くして後を継いでからは常に黒いドレスを纏っている。冷徹だと思われているが、よく知る人たちは、慈母のような心の温かい人だと言う。写真が好き。
【ビクトリア女王を少しばかり意識していた気がします。王族の名前は正直なんでもいいと思っているのですが、英国の王室から借りたのだと思います。】
◆☆エレーヌ・ドートリッシュ公夫人
女王の義妹で、次期国王候補アンリの母。才色兼備で政治学や経済学にも明るい知識人。女王とは対立関係にある。フランツが国外に逃亡したのは、彼女の手先に追われたため。
【ポンパドール夫人のような人物が欲しいと思い作りましたが、愛人ではありません。】
◆ギュスターヴ・ゴドフロア
中流貴族からのし上がった辣腕の王国宰相。機密局の局長。
【第二稿では、はじめの方から登場していました。肩書きが色々と変わっています。】
♠☆フリードリヒ二世
現皇帝。実は、若い頃にバー・エスメラルダをこっそり作った初代マスターで、現在はオーナー。
ティス・アルマ
バー・エスメラルダの週末用心棒。ティタンの退役軍人。先代店主エメラの親友。
【ティタン人の名前は音の響きだけでつけています。ティタンは『夏の夜の夢』の妖精の女王ティターニアまたはタイテーニアから。】
◆☆エメラ
バー・エスメラルダの二代目店主。ルピナスの叔母。初代のフリードリヒに片想いしていた。
♠エルンスト(E-RN03)
ランスの後を追ってきた機械人形。アーノルドの後継機種のひとつで、彼をライバル視している。メンタルモデルにバグがあり、とある人物に対して恋愛感情を持っていた。名前はフランツがつけたもの。
【敵キャラにもこだわってみたいと思い、作りました。】
◆アルフレド
フランツの大学時代の友人。今は王都のセーヌ川近くの古書店の店主。
【この名前といえば『ロミオの青い空』です。】
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