初稿 2###年#月 冴えない彼女の育てかた

メインヒロイン 澤村英梨々


裏表のバランス? が激しい。

周りには華やかな男女。そこで完璧な笑顔を振り撒く。それが表の英梨々。本性を知っている俺から見たら、その寸分違わない英梨々の笑顔が冷や汗を流す。

裏はディープなヲタクにして、あれな同人誌を書いているのが本当の英梨々。


本当の英梨々はスペンサー家の令嬢としてきれいに振る舞うけどその中の誰も友達だと思っていない。

英梨々にとって友達は加藤と倫理、霞ヶ丘詩羽の3人だけ。


「やっぱりギャルゲだ。萌を投下してから整合性を整えよう」


英梨々萌えシナリオ


冴えカノ

探偵坂

「ねえ倫也」

頑張ってそいつの自転車を押し運んでいる俺に、そう少し恥ずかしそうに話を振ってきた。

「どうした?」

「また……倫くんって呼んでもいいかな?」

「俺はとっくに『英梨々』って呼んでるぞ?」

少し嬉しそうに笑顔で。それが俺には嬉しいかった。

英梨々「じゃあ自転車ありがとね」

と言ったあと、少しゴニョニョして聞き取れるか分からない、でもちゃんと俺には聞こえた。

「倫くんの家で一緒にアニメ見ない?」

「あぁ。いいよ」

こそばゆいやり取りで、でも二次元の世界からは抜け出せない。それが俺たちだ。


付き合ってから初めてヲタク部屋に訪れた場面


「なに緊張してんだ英梨々」

我が家の鍵の隠し場所すら知っている18禁イラストレーターが純情というのも面白いな。

「きっきんちょなんかしてない」

その割にはヲタクグッズに囲まれた部屋を視線は右往左往しているけどな。

「いや、めっちゃ緊張してる様に見えるけど」

「だって8年だよ? 2人でこの部屋にいることが8年前なんだよ?

やっと倫也と仲直りできたんだよ?

押し倒される絶好のイチャイチャ回だよ?」

「詩羽先輩みたいなこと言わないでよ!!」

そこで2人はふっと笑って「「やっぱり俺たちの(わたしたちの)話は2次元ばっかりだな」」

その後もこそばゆいやり取りをしてたら、かなり遅い時間になっていた。

「やばっママから3件電話来てる」

「家まで送ろうか?」って言おうとした瞬間

「どうせ倫くんの家よね」という言葉が聞こえて振り返ったら小百合さんが迎えに来た。やたらニコニコ顔で、キャピキャピはしゃいでる英梨々そっくりで、あぁ親子なんだなぁと思わせる小百合さんが迎えに来た。

小百合さん「」

小百合さん「英梨々と一線越えられた??」

「超えてません」

「私も緊張したのよ~。情事の最中だったら可愛そすぎてでしょう?」

俺にしか聞こえないその一言を言葉を聞いてしまった俺はぷいっと反対の方を見て、まるで小学生に戻った気持ちになった。もう英梨々の顔がまともに顔も見れん……。

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