第8話 安眠
今、俺は夏音と母さんとコーヒーを飲みながらテレビを見ている。
ちなみに、夏音は牛乳がたっぷり入ったカフェオレだ。
夏音は甘いほうが好きだからな。
(苦っ・・・)
実は俺も苦いのはあまり好きじゃないんだが、夏音の前ではコーヒーがわかる男として見栄を張っている。
カフェオレはなんだか恥ずかしいしな・・・
そうこうして、テレビを見ていると、いつの間にかあたりは暗くなっていた。
「もうこんな時間だし、真人、夏音ちゃんを送ってあげて」
「はーい」
「コーヒー、ごちそうさまでした」
「またいつでもいらっしゃい」
母さんが笑顔で手を振っている。
「お邪魔しました」
夏音は母さんに礼を言い、靴を履いた。
俺も、サンダルを履いて、玄関の扉をあけた。
もう4月の終わりなので、夜と言ってもそんなに寒くはなかった。
夏音と一緒に、夏音の家まで歩いていく。
と言ってもお隣さんなので、ほんの数歩、歩いただけなのだが。
「今日はありがとね」
夏音は優しく微笑んだ。
暗くなったあたりの中で、夏音の笑顔は輝いていた。
「なんだよ
「今日はとっても楽しかったから」
何やら夏音は嬉しそうだ。
何かいいことでもあったのだろうか?
「じゃあ、また明日、学校でな」
「あ、まーくん、そのことなんだけど・・・」
「ん?」
「朝・・・、お迎えに行く、から・・・」
俺たちは一緒に帰っているが登校は別々だ。
それぞれ友達がいるし、何より俺は起きるのが遅い。
まだ高校生活始まって一ヶ月しか経ってないが、もう何回か遅刻してしまっている。
「まーくん、最近遅刻が多いって、結ちゃんから聞いたから」
「あ、あいつ、チクりやがったのか」
ちなみに夏音が言う結ちゃんとは、
中学の頃、夏音と一緒に、テニス部でダブルスを組んでいて、俺も何度か同じクラスになったことがあるため、俺が気軽に話しかけることができる、数少ない女子の一人だ。
「遅刻なんて繰り返してたら悪目立ちしちゃうよ」
「それは、分かってるつもりなんだが・・・」
俺は基本目覚めが悪く、いつも二度寝をしてしまう。
「まぁ、明日からは私が迎えに行くんだから、大丈夫だよ」
ん?
夏音が迎えに来るならなるべく頑張るけど、起きれるかどうかは別の話なんだが?
「じゃあ、そういうことだから、おやすみ〜」
「ああ、どういうことかわからんが、おやすみ」
夏音が家の中から鍵を閉める音を確認して、俺も家へと帰った。
◇
あれから宿題をやり終えた俺は、小説の続きを書こうと、パソコンを開き、今日あった出来事をまとめ始めた。
やっぱり物語を書くのは楽しい。
特に、初めて読者から感想を書いてもらった時の感動は忘れられない。
去年の半ばから始めたこの小説は、いつの間にかそこそこ人気になっていた。
ほんと、読者の皆さんに感謝だな。
今日の分はひとまず書き終わったので保存した。
(続きは明日やるかな・・・)
そう思って時計を見ると日付を跨ぎそうだった。
(明日は早いだろうし、そろそろ寝よう)
そう思って、パソコンをたたもうとしたら2件のコメントが来ていることに気づいた。
「いつも楽しく見させてもらってます。 応援しています。 頑張ってください」
ーyui
「最高!! こんなに面白いんだから賞に応募したらどうですか?」
ーカジまる
とても嬉しいコメントだった。
(いやいや、でも賞とかは
ただ、そう言ってくれる人がいるのがとても嬉しい。
やっててよかった。
今日はなんだか気持ちよく寝れそうだ。
俺はパソコンを閉じ、眠りについた。
◇
ゴソゴソッ
ゴソゴソゴソッ・・・
<あとがき>
今回はここまで。
次回は明日の20時ごろに公開予定です。(多分・・・)
気に入ってくださった方は応援、レビュー、星をお願いします。
最近ずっと思ってるんですけど、、、レビュー本文ください(本文)
小説のキャッチコピーが一つだけなのはなんか寂しいので・・・
また、フォロワー100人を超えました。
ありがとうございます。
まだまだ大したことはないかも知れませんが、投稿してみてよかったと思っております。
読者の皆さんに感謝です。
読んでほしい作品があったらコメントで教えて下さい。
ぜひ読ませていただきたいです。
なんか上からで申し訳ありません。
次回もよろしくお願いします。
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