第7話 〇〇の色

 <真人視点に戻ります> 




 母さんからのからかいから逃げて部屋に帰るため、俺は部屋がある二階へと向かった。


 俺の家は2階建てになっており、1階にリビング、ダイニング、キッチン、風呂、両親の寝室があり、2階は手前に俺の部屋、奥に物置部屋という構造になっている。


 階段を登った俺は、一番手前の部屋、つまり俺の部屋の扉が開いていることに気がついた・・・


 しかも部屋に近づいてみると、何やら「ドン、ドン」と音が聞こえてくる・・・


(何か変な音がするんだが・・・)


 扉から顔を出し、中の様子を伺ってみると、そこにはベッドでうつ伏せになり、足をバタバタしている夏音がいた。


 しかも夏音は扉とは反対の方を向いている。


 ・・・もっと簡単に言おう。


 夏音はこちらにお尻を向けている。


 今日の夏音の格好は・・・ワンピースだ。


 つまり下はスカートのようになっているということだ。


 その状態で足をバタバタすると、まあ、あれが見えるのだ。




 そう、パンツだ。


 色は・・・




 白だった・・・。


 今尚いまなお、夏音は足をバタバタしている。


 ここはジロジロ見てはいけないのだろうが、


 ・・・俺の目は夏音のパンツから離れなかった。


 もちろんずっと扉から覗いてる人を夏音が気づかないわけがなかった。


 夏音は後ろをハッと振り返った。


(バレた!?)


 ヤバい。


 冷や汗が・・・。


「ま、まーくん? どうしたの?」


(ん? バレたんじゃないのか)


 しかし、夏音は気づかなかったようだ。

 

 良かったと安心する一方、すごく背徳感を感じた。


「それより夏音は、何・・・してたんだ?」


「え、そ、それは・・・」


 夏音は慌てたように変な声を出している。


(明らかに動揺してるよな、これ)


 夏音は手を背中に回して慌てている。


 夏音はどうやら何かを背中に隠しているようだった。


「何を隠してるんだ?」


「い、嫌、なんにも隠してないよ」


 しかし夏音はえへへっ、と誤魔化してくる。


 俺は背中に隠しているものを突き止めるべく、


 夏音の背後に回ろうとする。


 しかし、夏音は手強かった。


 今度は壁に背中を向け、壁と背中の間に隠してくる。


(ここまでされると、余計気になるんだが・・・)


 でも、これは手出しができない。


 俺と夏音が攻防を繰り返していたその時、母さんが部屋の扉のとこに来て、


「コーヒー淹れたわよ。 二人ともいらっしゃい」


 と、声をかけてきた。


(・・・仕方ないか)


 俺は諦めて部屋を出ていった。


 一方の夏音は、


「助かった〜」


 思わぬ救援に救われたのだった。


<あとがき>

 作者自身、当初の路線と変わってしまった・・・

 まあ、頑張るしかない。

 それに伴い、紹介文を少し変えています。


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 また、気になった点があれば質問どうぞ。

 次も見ていただけると光栄です。

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