雨の僕

雨が

しとしとと

音を立てて降る


こんなにも暖かく感じるのは

僕が冷たいからだろうか


僕は一度も

君に雨が降るのを見たことがない


それなら

少しぐらい僕に

晴れ間を分けてくれたって

いいじゃないかと

思うけれど


いつだって君は素知らぬ顔で

見て見ぬふりを決め込むから


僕も

ならばと仕返しに

君を見て見ぬふりするのさ

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