創作の忘れ物。
ナツメロダン
第1話
忘れ物がありました。
降りた駅の階段の手すりにかけられたビニール傘。特に何も工夫もされていない持ち主名前の書かれていない普通の傘。
フラワーカンパニーの『深夜高速』聴きながら、その傘を見つめて降りて行く。
階段を一段一段降りていけば、忘れ物の傘との距離が一段一段開いてゆく。
誰が忘れたのだろう?
そう思う心もやがて段々と傘との距離が離れていけば、行くほど、離れてゆく。
今日は雨の日。
誰も降りてこない駅の階段。
これだけで僕は創作の何かを掴んだ気がしたのですがでもどこか心は雨模様で、ざぁざぁと雨降る音がいつまでも響いたのでした。
@ナツメロダン
創作の忘れ物。 ナツメロダン @natsumerodan
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