生配信14 夜配信に向けて

 あの後、2時間だけ寝るはずだったのだが、2度寝のせいで3時間も眠ってしまった。


「20時ちょい前か。ご飯食べて、お風呂入らなきゃ」


 夜配信までには、寝る準備まで終わらせておきたい。


 まずは晩御飯。いつもなら自炊するのだが、今日買い物に行くのを忘れてしまったため、出前を取ることにする。


 今日の晩ご飯はカレーに決定。


 次は風呂だ。風呂は好きな方で、1回入ったら中々出てこない。


 出前のこともあり、カレーを食べてから入るとしよう。出前が来るまでは風呂の準備をするが。


 出前は今さっき取ったばかりだから、来るのに40分かかる。


 湯船も洗い終わり、湯も張った。


 ………暇になった。


 うーん、暇だし漫画でも読もうかな。それか、ほかの配信者さんの所に行こうかな。


 悩んだ結果、両方とも行うことにした。


 好きな漫画を1巻から読み始め、今ライブ配信しているチャンネルを見ている。


 漫画って何度読んでも飽きないんだよな。


 今読んでる漫画は、すでに5回以上読んでいる。


 1巻を読み終え、2巻に手をかけた時、俺のTwitterアカウント宛に#DM__ダイレクトメール__#が届く。


「んんん? 誰だろう?」


 DMを開くとそこには、ワンスさんからのありがとうメールだった。


 内容は、今日の企画に参加させてもらった事の感謝と、自分がダメージを出し過ぎて企画を壊してしまったんじゃないかの確認。


 これは多分、昼配信にいた人全てに送っているな。


 じゃあ、まあ、俺の返信はこうだ。


「『こちらもワンスさんと遊べて嬉しかったです(一緒にプレイしたわけじゃないけど)。感謝をするなら自分ではなく絵茶さんにしてください。企画の方はご心配要りません。ワンスさんがいたおかげで、こちらも良いダメージを出す事ができました』っと」


 少し硬い気がするが、ひとまずはこれで良しとする。


 聡太さんも俺もそんなこと気にする性格ではない。逆に、ワンスさんの実力が凄すぎて、尊敬に値する。


 ああ、あと伝えることがあった。


「『みんなで行く食事会の話なんですけど、今月中にしようかと思っているのですけど、お時間空いてますか?』」


 ゼロスさんとワンスさんの予定を聞かなくてはならない。ゼロスさんが来てくれないと、『何でもします』の言質を取った意味がなくなる。


 なんて思っていると、返事が返ってきた。


『いつでも暇なので、いつでも大丈夫です! ゼロスまで誘っていただきありがとうございます。ゼロスは「なんでもする」と言っているので、何でも言っちゃってください』


 ワンスさんからも許可を頂きました。度を超えるようなことはしないが、ちょっと無茶はするかも。


 俺の今後の予定に、とある配信をする予定がある。それに聡太さんとゼロスさんを巻き込むつもり。


 良かった、2人も生贄が増えた。


 その後も、少したわいも無い話をワンスさんとして、後日ちゃんとした予定を送ることを約束し、やり取りは終わった。


 それからは、先程の続きをする。


 出前が届くまで漫画を読み、配信を見る。


 案外、時間が経つのは早いもので、出前のカレーが届いた。

 

 届いたカレーを食べ、食休みをし、風呂に入る。


 1時間以上湯船に浸かり、ホカホカの状態でお風呂から上がった。


 現在時刻は、22時ジャスト。


 今日の夜配信は何にするかな。


 配信するゲームを探す。


「昼にエーペックスしちゃったから、夜は違うのやりたいな。だからと言って、FF14は違うんだよな」


 いろいろなゲームに目を通して考える。すると、1つの作品に目が止まる。


「………………うん。これが良いかも」


 夜配信にするゲームが一瞬で決まった。だが、夜配信まで1時間ある。


「少し練習するか」


 俺はこのゲーム起動し、操作方法を確認する。


「1人で難しそうだったら、絵茶さんに連絡しよう。絵茶さん、このゲームやってたし」


 俺が選んだゲームは、殺人鬼と鬼ごっこするゲームだった。


 

 

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