365文字の愛
ユメハ
第1話 365文字の愛
今日はあの子の誕生日だ。
LINEで連絡もしたし、ちゃんと時間通り上がれたから予約しておいたケーキとチキンを受け取って帰るだけ。
ああ、そうだ。花束も買わなくちゃ。頼んでおいたのと、それからもうひとつ。あの子がこの季節になると買っていた、季節の花束の小さいの。
既読は……まだつかないか。
しょうがない。
「ただいま。見てよ、大好きだって言っていたケーキもチキンも花束も、ぜーんぶ買ってきたよ。」
部屋に、私の声だけが響く。
ああ、もうあなたは見ることはできないんだよね。
だって、私以外は見れないようになっちゃったんだから。
ねえ、いつまでも、それこそ最近ニュースが言ってる人類が滅びて星が亡くなろうとも、それでもいつまでも、私はあなたが大好きだよ。あなたを愛してるの。
「やっと、やっと両想いのパーティーが出来るね。」
ねえ、最高にかわいく笑ってよ。
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