第11話 死ねない冒険者はギルドで暴れる

俺は自分の家の焼け跡を出てから冒険者ギルドに向かった。 最初はこのまま入ろうかと思ったが髪色は変わっても顔は同じなのでフードを被りながら冒険者ギルドに入っていった。 中はあまり変わっておらず料理を頼んで食べたり飲んでる冒険者がたくさんいた。 勿論全員俺に対して暴行を加えた奴らだ。 俺は受付嬢のところへ行った。


「いらっしゃいませ! 冒険者登録ですか? それとも依頼ですか?」


「登録だ」


「かしこまりました。 ではこの紙に名前、職業そしてステータスを入れてください」


そう言われ俺は自分のステータスや職業を記入し、受付嬢に渡した。 受付嬢はその紙を見ると驚いた表情をした。


「あの〜この職業ウェポンマスター/復讐者って冗談ですよね?」


「冗談な訳あるか。 この顔を見てもそう言えるか?」


そう言うと俺はフードを取った。 すると受付嬢は俺の顔に見覚えがあるようで信じられないという目で見ていた。 次の瞬間俺は自分の殺気出し始めた。 俺の殺気に気づいた冒険者は直ぐにこちらを向き近いてきた。


「よくも俺の家を燃やしてくれたな。 ギルドの野郎ども」


「あ、あ、あなたは荷物運びのジャック! なんで?! 死んだんじゃ無かったの!?」


「生憎俺は元々死なない体を持っているんでね」


俺は近づいてきた冒険者の攻撃を避け、そいつの武器を掴んだ。


「いい挨拶じゃねぇか」


「テメェ、本当にあのジャックか? まぁ顔は同じだしな。 少し強くなったからって調子乗ってんじゃねぇぞ! おい! お前ら! サンドバックが帰ってきたぞ! やっちまえ!」


すると他の冒険者も俺に向かってきた。 俺は掴んでいた武器の上に立ち、他の攻撃を避けて叫んでいた冒険者の首ををエクスカリバーで切り落とした。


「テメェ! よくもやりやがったな! 仲間の仇だ!」


そういい俺の心臓を剣で突き刺した。 俺は直ぐに回復しそいつの首も切り落とした。 他の冒険者は怯えだした。 俺は刺さった剣を抜き、その場に落とした。 


「忘れてるのか? 俺のスキルは「死に戻り」だ。 お前らに何をやられようとも死にはしない」


次の瞬間身体能力強化を使ったスピードに誰も付いて来れず全員首もしくは心臓を斬られ死んだ。 俺はエクスカリバーを鞘に戻し受付嬢に「直ぐにその紙通りにカードを作れ。そうすれば逃してやる」と言うと受付嬢は直ぐにカードを作り始め俺に渡してきた。 ちゃんと確認すると俺はちゃんと受付嬢を逃した。


『マスターよ。 なぜ彼女を逃したのだ?」


「簡単な事だ彼女は絶対にこの事を勇者に伝える。 そうすればあいつらは俺を危険だと思い戦闘の準備をする筈だ」


ドタドタと上の階から誰かが降りてくる音がした。 そう俺はあの4人に戦う前にこの町最強の人と戦わなければならない。 


「これはどう言う事かねジャック君」


「待ってましたよクリスさん」


彼の名前はクリス。 このギルドのギルドマスターにしてこの町最強の冒険者だ。

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