あいすくーる! - School of Winter! - 3
01♨
第1話 玲香ちゃん、じっとしててね……
ある日の放課後。
わたしたちはいま、学校のトイレの個室の中にいる。
未咲「ねぇねぇ
もしかして、おしっこもう我慢できなくなっちゃったのかな?」
あぁ、なんてことを実行してしまったのだろう。
尿意をこらえながら勉強すると集中力が増すことを知らなきゃよかった。
怖いもの見たさで、つい試したくなってしまった。あぁ、わたしのばか。
玲香「ちょっとっ……とりあえず、手をつかむのやめなさいよっ……
このままだと、わたし、ここで……ここでっ……」
洋式便器に座らされたわたしは、この時点でもうかなり限界だった。
すでにちょろちょろと、下着が吸収できなくなったぶんが出てきている。
寒さも手伝って、とても長時間我慢できそうにない。
生徒会の仕事、それすらもすっぽかさなきゃいけないくらいに。
いまのわたし、どんな顔してるんだろう。鏡があったら見てみたい。
未咲「すごいひくひくしてるね……ねぇ、このままキスしてもいい?」
玲香「はっ?! ちょ、待ちなさ……んんっ!」
承諾を聞く前に、口を完全に塞いだ確信犯。悲しい
未咲「じっとしててね、玲香ちゃん……」
玲香「~~~~~!」
なにをするかと思えば、
これはもう、さっさとわたしに降伏してほしいということなのではないか。
未咲「ぷはっ」
いったんキスがやむ。
未咲「いやらしく腰を揺らしたって許さないよ? ずっと我慢してたんだから」
玲香「(やめろ~~~~~っ!)」
そう、わたしは感じ取っていた――授業中の、未咲のみょうに熱っぽい視線を。
ただ、未咲のもじもじは、わたしのしていたそれとはちょっと違っていて……。
未咲「ほら、こんなになっちゃったんだよ? これ、どうしてくれるの……?」
玲香「(知らないわよっ)」
発語すらできないくらいに、わたしの脳内はもっと別の思考に侵されていた。
未咲「それにしてもあったかいね、玲香ちゃんのここ……♡」
玲香「(だから触るなっての!)」
一回、また一回、しゅっ、しゅぅーっ……と音を立てて流れていく、黄色の川。
発生源はまぎれもなく、わたしの秘所だった。
未咲「もっと出してもいいんだよ……?」
玲香「(誰がそんな甘いことばに負けるものですか……っ!)」
誘惑に折れては、乙女としてかなり致命的な傷を創ってしまうことになる。
これまでなかったとはいわないけれど、これ以上傷口は広げたくない。
未咲「我慢は身体に毒なんだよ? そのままおもらしすれば気持ちいいのに」
玲香「(この子いま、さらっと『おもらし』って言ったわね……)」
わたしもそこまで馬鹿じゃない。そんなことくらい、わかってるつもり。
ただ、相手が悪すぎる。こんなのとよく十数年幼馴染をやってこれたものだ。
そういえばこの子、遠い過去にとんでもないことを口走っていた気がする。
♦
みさき「わぁーっ、れいかちゃんのここ、とってもきれーだね!」
れいか「み、みないでよみさきちゃ……あああっ」
おまたを広げられた刺激で、出しきっていなかったぶんがどどっとあふれた。
みさき「もうがまんしちゃだめだよ? きょうみたいなことになっちゃうから」
れいか「う、うん……ごめんね、みさきちゃん……///」
手にはしとっと濡れたパンツが握られていて、そのことははっきりと覚えてる。
♦
玲香「(本気で言ってたとしたらかなりヤバいわね、ほんとこの子って……)」
なんというか、こういうのは生理的なものが大きいのかもしれない。
事実を述べていたとしても、そういうのはむしろ二の次のような気がする。
春泉「はぁーっ、やっとおわった……」
とそこに、生徒会の仕事を終えたと思われる
春泉「早くしないともれちゃう……あっ、いま、ちょっとだけ……♪」
この子もこの子で、事情は違えど状況は似ていた。
ただよく聞いてみると、ことばの背後になにやらピンクめいたものが見える。
玲香「(できるだけ、詳細な想像はしたくないわね……)」
言っている間にも、出口を押し広げようとする液体はそこに確かに存在する。
玲香「(このまま流れにまかせても……ううん、そんなの許されないわ……)」
さっきから、冷たい汗が流れて止まらない。
どうしても、この状況を誰よりも俯瞰して見ることが十二分にできていない。
玲香「(できるとすれば、それは未咲くらいのような……)」
いま、出口がすこし膨らんだような感覚を得た気がした。長くはもたなそう。
未咲「ふふふ……」
それを感じ取った人が、またひとりわたしの目の前に立って不敵に笑う。
未咲「よっこいしょ、っと」
玲香「!?」
えっ、何? という暇も与えずに、未咲がわたしの上に乗っかってきた。
するとこの子は、わたしが必死に我慢しているというのにお腹を圧迫してくる。
未咲「ほらほら~、早く出しちゃえー♪」
玲香「ちょっ、あんたねぇ~~~っっっ」
もう、どんな顔してるのかぜんぜんわからない。
とにかく我慢に必死で、頭はほとんど真っ白に近かった。
あの頃と同じ匂い。その事実だけが、わたしにとってはとっても屈辱的で。
未咲「くんくん……あぁ、やっぱり玲香ちゃんにはこの匂いがないと……!」
玲香「もうやめてよ……こんなことしていったい何になるっていうの……?」
泣き顔になる玲香ちゃん。それが、わたしにとってはとびっきり魅力的で。
未咲「さぁ、お花畑に特別なお水をやるときがやってきたよ、玲香ちゃん!」
そういえば、春泉がさっきからおとなしい。他人の心配してる場合じゃないけど。
玲香「……あはっ」
わたしは何も考えず、本能のままに放出することを決めた。
とてもヘンなことになってることは、冷静な目で見てみればすぐわかる。
未咲「いいよ玲香ちゃん……その調子で勢いも少しずつ強めていこう?」
玲香「んんっ、んっ♡」
柄にもなく気持ちよさそうな顔になってることだけは、なぜだか想像できる。
下着を濡らしていて、とても幼稚で、歪んでいて、とても普通じゃないのに。
自然と腰が突き出される。そのほうがなんだかきもちいいし、開放的だから。
わたしはとっくに我なんか忘れていて、未咲の姿だってぼんやりとしている。
未咲「よく頑張ったね……ついでにわたしもこのままおもらししちゃおっと」
未咲はお構いなしにおしっこを下着から容易に貫通させ、便器に流していく。
どんな顔をしているかはわからない。きっとわたしと同じで気持ちいいはず。
と、外からは別の水音が。きっとあの子も、快感を得たいがためにしたのね。
わたしたちは時を同じくして、同じように果てて、あたたかさを感じ取った。
いやらしく流れ出てくるそれは、厄介なようで、じつはとてもやさしかった。
玲香「はふぅ……」
玲香ちゃんが普段しないような溜息が聞こえて、たまらずわたしは抱擁した。
その間にも、下着からはまだまだどんどん溢れて、とどまることを知らない。
未咲「じゃ、あとはよろしくねん♪」
玲香「……はぁっ?! ちょっ、待ちなさいよあんた!」
これが本日二度目の『はっ?!』――もとい『はぁっ?!』だった。
わたしの足元には、違う人の黄色い液体が流れ込んできていた。
ちなみにこの日、生徒会役員の代理としてあらかじめうみを選出していた。
彼女はこの翌日、終始不満げにあれこれ話しては止まらなかったみたいだ。
ああいうのはあたしの役目じゃねぇ、だのなんだの言って。おいたわしや。
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