英雄機ドランノーガ

機体解説（７）

［ザウレード］

　全長：20.0m

　全高：15.2m

　最高速度：210Km/h

　乗員人数：二名

　搭乗者：ブリジッタ・アックア、カーラ

　機体色：黒に近い灰

　元はフランメ王国のゴーレムトルーパーであったが、黒竜盗賊団団長エルヴァンによって盗まれてからは世界各地を荒らし回り、黒竜盗賊団の名前の由来にもなった機体。

　サイによって奪還された後、アックア公国へと譲渡されブリジッタが新たな操縦士となる。そしてその際に一人乗りから二人乗りへと改造され、ブリジッタと一緒にカーラも搭乗するようになった。

　操縦はブリジッタが上半身の戦士を、カーラが下半身の竜を担当している。ブリジッタは今まで戦闘訓練を受けていない素人であるが、その分を戦闘用であるカーラがカバーしている。

　最大の特徴は前腕部に備わっている蟷螂の大鎌。

　素早い動きで敵を翻弄して前腕部の大鎌で斬りつけるという戦い方を得意としている。

　ザウレードの大鎌はドランノーガには通用しなかったが、他のゴーレムトルーパーの装甲なら余裕で斬り裂ける鋭さを誇る。

［ヴォルダート］

　全長：22.0m

　全高：16.0m

　最高速度：190Km/h

　乗員人数：一名

　搭乗者：ジェラード・バウト

　機体色：漆黒

　武装：ファング・シュヴェーアト

　アイゼン王国が所有するゴーレムトルーパーの一体。

　下半身が狼で、狼の背に戦士の上半身が生えている外見をしている。

　現代のゴーレムトルーパーらしい高速戦闘を得意としており、足場が不安定である戦場でも速度を落とさず高速で戦えるくらいに機体のバランスに優れている。

「ファング・シュヴェーアト」

　下半身の狼の胴体の左右に備え付けられている牙のような刃が無数に並んでいる片刃の剣。

　この牙のような刃はそれぞれ高速振動をして切れ味を増加するだけでなく、例え剣から取れてもすぐに新しい刃が生えてくる。

　ちなみに「ファング」はドイツ語で「牙」、「シュヴェーアト」は「剣」を意味する。

［アルダニアン］

　全長：20.0m

　全高：22.5m

　最高速度：250Km/h

　乗員人数：一名

　搭乗者：マリー・デオニール

　機体色：銀色

　武装：ミラージュ・アポー

　ソル帝国が所有しているゴーレムトルーパーの一体。

　下半身が一角獣で、一角獣の背に騎士の上半身が生えている外見をしている。

　ソル帝国が所有しているゴーレムトルーパーは全て、下半身が馬の形状をしていて、その走行速度は現存のゴーレムトルーパーでも上位に位置する。しかしこれは平地での速度であり、足場が不安定な場所では機体のバランスを崩し、思うように動けなくなるという欠点もある。

「ミラージュ・アポー」

　ソル帝国のゴーレムトルーパーでもアルダニアンだけが持つ特殊機能。

　アルダニアンの周囲に精巧な立体映像（ホログラム）を映し出す機能で、現在の機体の細かな変化まで完全に再現することができる。

　攻撃にも防御にも応用が可能な機能なのだが、長時間使ったりあまりにも多くの立体映像（ホログラム）を出したりすると、機能に負荷がかかりすぎて一定時間使えなくなるという欠点もある。

　一度に映し出せる立体映像（ホログラム）は最大で十体。

　ちなみに「ミラージュ」はフランス語で「蜃気楼」、「アポー」は「囮」を意味する。