2-9
ジャックとキティは「ローズ」の中で閉店時間を待っていた。
深夜三時頃になって、店員が「もう閉めます」「出てください」と声をかけ始める。自分たちは逆らわずに店の外に向かう。だが、店員の声かけを気にせずにホールに残る一団を見つけた。あれがおそらく最近頻繁に訪れているという例の団体だろうと判断できる。
他の客の流れにのって通りに出る。そして、通りを少し歩いたあとで二人は立ち止まった。
「そろそろ裏に回ろう」ジャックが言う。
人の川から離れ、裏路地に入る。そこは昼間訪れた場所だった。ソーヤと出会ったあたりに「ローズ」の裏口がある。ジャックは迷いなく目的地を目指した。
「ここか?」キティが言う。
レンガ造りの壁に、厚いアルミの扉がはめ込まれている。丸いドアノブには鍵穴がついていた。だがジャックはそれを無視して扉に手を当てる。
「音が出るな」キティが言う。
「できるだけ静かにやってみるつもりだ」ジャックが返事した。
ジャックは扉を押し始めた。すると金属が歪みだす。まず最初に扉と壁を繋ぐ金具が悲鳴をあげ。すぐあとにノブ付近の開閉用の爪が折れた。金属の折れた音は自分たちのいる外側にも聞こえてきた。
「開いたか?」
爪の取れたドアは引くとこちら側に開いた。
「押すんじゃなくて、引っ張ったほうが簡単に開いたんじゃないか?」キティが言う。
「開くならどっちも大差ないよ」ジャックが言う。
建物の中に入るとそこはまだ電気がついていた。さっと見回してここが厨房だとわかる。ずらりと並んだコンロの上に汚れた鍋が乗っていたからだ。
人はいない。しかし、調理器具が残されている以上、誰かが片づけに戻ってこないという保証はなかった。調理スペースを早足で抜けて、裏口と反対側のドアを開ける。抜けた先は廊下だった。
「ホールに向かおう。さっきの客を見つけたい」ジャックが言う。
「じゃあこっちだ」キティが前に出て先導する。ジャックはその後ろに続いた。
廊下に敷かれた赤い絨毯は、一見すると高級に見えるが、薄く安価な造りのものだった。そのせいで足音をまったく吸収してくれない。他にも、よく観察してみれば、このキャバレーは高級に見せかけた二級品ばかりだ、とジャックは気がついた。すべてがチープだ。本物と呼べそうなものは、ここにはない。だが、自分の求める銀の薬の情報、それだけは本物であってほしいと彼は願う。
T字の曲がり角に近づいたところで、キティが後ろに手をかざし、待て、の仕草をする。
「どうした?」ジャックは押し殺した声をだす。
「シッ、足音が聞こえる」キティが言った。
確かに、左の廊下から複数人の足音が聞こえた。ジャックはキティの手を引き、数歩下がらせる。廊下にはいくつかドアがあり、そのうちの一つを開けて中に隠れた。隠れてすぐに二人はドアに耳を寄せて音を聞こうとする。足音は、一つ、二つどころではなく。最低でも十人程度はいることがわかる。音の主はみんな黙って目的の場所に向かっているようだった。音が遠くなる。二人がいる方の廊下には来ないで、そのまま来た方からまっすぐに進んでいったようだ。
「ホールの方に向かったみたいだ」キティが言う。
「じゃあ今のはマーフリィと部下だね。例の団体とホールで会うんだろう」ジャックが言う。
「追うか?」キティはきく。
「もちろんだ。取引を見られるかもしれない」
隠れていた部屋から出て、廊下の角から頭を覗かせる。団体はもう見えなかった。先にある扉を通っていったようだ。二人は早足でそちらに近づき、ドアに聞き耳を立てた。
「もう、ホールだ。気をつけろ」キティが囁いた。彼女は銃を抜いてドアをゆっくり開けた。
見知ったバーのすぐそばに出た。キティの先導でカウンターの裏に移動する。二人はカウンターから頭を出してホールの中央を確認する。
ホールは普段より照明が落とされていて暗い。中央に灯りが集中していたためである。そして、その灯りに照らされて、二つの団体が向かいあうようにして並んでいるのが見えた。一方はマーフリィと部下、もう一方は例の新参だった。団体はそれぞれのリーダーが何かを話し合い。部下に持たせたジェラルミンケースを互いに検分していた。
「あいつらだ……、どうする?」キティがきく。
「もっと近づきたいな。遠くて何を話しているのかわからない。それにケースの中身が気になる」ジャックが言う。
ホールには吹き抜けの二階部分を支える、ギリシャ彫刻風の柱が並んでいた。キティがそれを指差して言う。
「あれを使って近づこう。向こうからは影になってる」
膝を折り、腰を屈めて、姿勢を低く保ちながら、柱の影まで進む。柱から、柱へ、それを繰り返して、団体に近づくことができた。目標との距離は十メートル前後。声がやっと聞き取れる。
「あっちのデブがマーフリィで、もう片方がメアリからきいてた客だな」キティが指をさして、ジャックに教える。
二人はマーフリィたちの会話に集中する。
「約束の金額は用意した。すべて、ドルだ」マーフリィが言う。
その正面にいた男が、頷き自分の持っていたケースをマーフリィの部下に渡した。彼が団体のリーダーだろう。肌が浅黒く、見た目には中東系に見える。マーフリィとは対等の立場で会話しているようだった。
「確認しました。教団は寄進を受け入れ、あなたに恩恵を授けます」男が言った。
「では、これがそうなんだな?」マーフリィが言う。
「ええ。確認して頂いて結構です。こちらはもう済みましたから」
「言われなくてもそうさせてもらう。おい、ドミニク、開けて見せろ」
マーフリィに命令された部下、ドミニクがケースを一度地面に置き、開けた。マーフリィは部下を押しのけて中身を見ようとする。彼はケースの中身を手に取る。注射器だった。中には銀色の液体が入っている。
「これが不死の薬?」
「そうです。今、お使いになられても構いませんよ」
「当然だ、もう俺のものだからな。いつ使うのも勝手だ」
「まったく、そのとおりですね」男が微笑む。
現場を夢中になって見ていたジャックを、キティが軽く小突いた。
「モノは出てきたぜ。こっからどうする?」
「団体のリーダー、かどうかは分からないけど、あの男。あいつから話を聞きたい」
「そうは言ってもどうするよ?」
「捕まえる」
「捕まえる? どうやって?」
「なるようになるさ。君はここで隠れていてくれ、不味いことになったら合図するから」ジャックは立ち上がる。
「え? あっ、クソっ……」キティはジャックを止めようとしたが、すでに彼はホールの中央に向かって歩き出していた。
まっすぐに向かっていくジャック。それに気づいたのは部下の一人だった。
「おい! お前、どこから入ってきた」
場にいた人間全員がジャックの方を見た。
「ドアからだ」
「そういうことじゃない! 止まれ!」マーフリィの部下たちは拳銃を向けた。
ジャックは立ち止まり。両手を頭の上にあげる。
「その薬の製造者と会わせて欲しいだけだ。それさえ叶えば、君たちに危害を加えたりはしない」
ジャックの言葉をきいて、男たちはどよめく。ただひとり動じなかったのは教団の男だけだった。
「お前、頭が飛んでるのか?」マーフリィが言う。「こっちは部下が十人、銃を向けてる。なのに危害を加えるだと? てめえにいまできるのは、せいぜい命乞いぐらいのもんだと思わねえか?」
「僕は不死だ。命乞いの必要は感じない」
「いま、不死と言いましたか?」教団の男が言う。
「言った。試してみると良い」ジャックは上げていた手を下ろした。
「殺して捨てろ」マーフリィが言う。
それを合図に部下が一人発砲した。弾丸はジャックの額に穴を開ける。
「おい、あれ……」
「どうやら彼の言っていることは本当のようですね」教団の男が言った。
ジャックの額の穴は一秒もかからずに塞がり、流れた血だけが顔に残った。
「紳士的ではないね。マーフリィ」ジャックは教団の男を見る。「僕が話をしたいのはそっちの男だ。邪魔をしないでくれ」
マーフリィもその部下も、顔が引きつっていた。彼らは後ろに下がり、ジャックから距離を取る。
「御指名のようですね」教団の男は笑顔を崩さずに言う。「私の名はフリードマン。あなたの名前は……、ジャックですね?」
「どうして知っている?」
「私は不死の薬を扱うものですからね。当然存じております、あなたとは以前からお会いしたいと思っていました」
「君は薬の製造にも関わっていると考えて良いのかな?」
「そうですね。薬に関する事業は私が主に担当しています。そういう意味では関わっていると言っても差し支えないでしょうね」
「作った男に会わせてくれと言ったら?」
「教団のことですからね。僕の一存ではどうとも」
「どうしても会いたいと言ったら? 例えば君を痛めつけて、居場所を吐かせてでも会いたいとしたらどうする?」
「そうですね……、こうしましょうか」男はそう言って。スーツの内側から銃を出した。
「銃じゃ僕を止められない」ジャックが言う。
「それは知っています」彼は銃をマーフリィに向けた。
「あんた、何を──」
マーフリィが言い終わる前にフリードマンは発砲した。弾はマーフリィの心臓に当たった。とっさのことで彼の部下は反応できない。マーフリィは床に膝をつき、胸を押さえてうずくまる。
「貴様、なんてことを!」部下の一人がフリードマンに言う。。
「心配する必要はありません」フリードマンは顔色を変えずに言う。「薬の効果を試されてはいかがです、ミスター・マーフリィ?」
息絶えそうになりながら、マーフリィは手に持っていた注射器を自分に刺そうとする。震える手には力が入らないようで上手くいかない。ドミニクと呼ばれていた男が彼に駆け寄り、注射器を使うマーフリィを手伝った。
銀色の液体が、太い針を通って、彼の血管に流れ込んだ。薬が躰を巡ると、彼の呼吸は落ち着き、傷口が塞がっていく。
「すごい……」この光景を見た部下が息を漏らす。
マーフリィは部下の手を借り立ち上がる。彼は深呼吸をして。自分の左胸に手を当てた。
「これは夢か?」
彼の表情には歓喜の色が見て取れた。不死は人類、及び古来から権力者の夢であり。それをかなえた彼はこの瞬間、世界で一番ラッキーな男かもしれなかった。
「その薬が与えるのは決して不死のみではありません。人間を超えた大きな力を、あなたは授かったはずだ」フリードマンが言う。「そちらも、今ここで試されてはどうでしょう? 目の前におあつらえ向きの敵がいるのですから」
フリードマンが道化のような仕草でジャックに手を向けて示す。それを見てマーフリィは笑みを深めた。
「化け物と遊んでお試しってか? 楽しそうだぜ」
マーフリィがこちらに向かってくる。ガードを上げたボクシングの構えだ。ジャックもそれに応じて身構える。
ちらりと、フリードマンがこちらに向かって、貴族がやるようなお辞儀をしたのが見えた。奴がこの場をマーフリィに任せて逃げるつもりだということに、ジャックは気がつく。
「キティ!」ジャックが叫ぶ。フリードマンに向かって弾丸が飛んだ。が、彼の部下が盾になって防いだ。彼は悠々と出口へと向かって歩いていく。そしてホールから彼は消えた。
「クソったれ!」キティの悪態が遠くから聞こえた。
「まだ鼠が一匹紛れ込んでいたか。野郎ども、こっちの邪魔をさせるんじゃねえぞ!」マーフリィが怒鳴り声を上げる。彼の部下が命じられた通り、銃弾の雨を降らせる。
「やべえ!」キティは影から飛び出し、別の柱に向かって走り、飛び込む。
「キティ!」ジャックが彼女の方を向いて叫ぶ。
「死んでない! 良いから追え!」キティの声が返ってきた。
ジャックはフリードマンを追うために走り出す。だが、後ろからコートを掴まれた。素早く振り返ると、マーフリィがコートを掴んでいない方の腕を振りかぶっているのが見えた。
「逃げるなよ化けもん」
右フックが振り向きかけたジャックの脇腹に刺さる。
ジャックはよろめく。
「俺と遊ぼうぜ!」
マーフリィの拳が低い位置から、ボディを打つ。
血の混じった唾が飛ぶ。不死になった時から、大抵の攻撃は平気で受けてきたジャックだったがマーフリィのパンチは尋常ではなかった。それは彼が人間を超えて、ジャックと同じ化け物になったのが理由だった。
「ボクシングは初めてか?」マーフリィがこちらを煽る。
「デブだと思って油断したよ。それだけだ」
ジャックは拳を引いて、振りかぶる。
大きく弧を描くフックを打つ。
マーフリィはスウェーで躱し、懐に潜り込んでくる。
ワンツー、ジャブとアッパーが繰り出され、ジャックはまた血を吐いた。
とっさに左腕を振って、マーフリィを捕まえようとしたが、それも躱されてしまう。
ジャックは後ろに下がって間合いをとった。
「サンドバックよりも手応えがねえぞ。なんで躱さねえんだ?」マーフリィがきいてくる。
「長いこと必要じゃなかった。だから、やりかたを忘れてしまったみたいだ」ジャックは答える。
「じゃあ俺がぶん殴って思いださせてやる」
マーフリィはステップで素早くこちらに詰めてくる。
ジャックは前蹴りを放ったが、当たる直前でマーフリィが身を引いた。
「機敏なデブだ。ダンスフロアではさぞモテるだろう」
「ジョークの余裕があるのか? あっちの女は死にそうだぜ」
ジャックはキティの方に視線をやる。向こうでは銃撃戦が続いていた。どう考えても数で押されている。早く助けに行かないと本当に彼女は死んでしまうかもしれない。
「パパっと、君をのしたら、助けにいくさ」ジャックは言う。
「のしてから言うんだな」マーフリィはまた拳を放った。
アッパーを顎に受けた。首の骨が後ろにぶち折れた。車に轢かれるよりもずっと強烈だった。すぐに再生したが、その間にも殴られた。死ぬことはないが、このままではジリ貧だった。
ガードを上げて後ろに下がる。
マーフリィは当然スッテップで距離を詰めてくる。
彼の足元を狙って、口に溜まっていた血を吐いた。
地面を強く蹴って進むマーフリィは、血を踏んで足を滑らせた。
「おっ」不意を突かれた彼の口から、声が漏れる。
大きくバランスを崩した、彼にジャックは近づき。首を引っ掴む。
「捕まえた」
掴んだ勢いのまま、持ち上げて。
地面へと頭から叩きつけた。
衝撃を受けて動けなくなった彼の。
今度は腕を掴み。
何度も振り回し。
何度も叩きつける。
振り回され、宙を舞い、地面への激突を繰り返す。
マーフリィは、乱暴な子供に遊ばれるぬいぐるみのようだった。
それを二十回は繰り返した後。
掴んでいた腕が千切れたのを確認して、ジャックは攻撃をやめる。
辺りにはマーフリィが散らばっていた。持っていた腕は、一番大きな塊に向けて放った。
「安心するといい。どうせ死ねないのだから」
ジャックはキティの方に向かって走り出した。
彼女は怪物ではない。彼女を死なせてはいけない。それは確かなことだった。
血濡れのまま突っ込んでくる大男。ミンチにされた上司。効果のない拳銃。
マーフリィの部下たちは怯み、怯えていた。ジャックはその隙を突いて、キティのいる場所に近づく。柱の影を覗き込んだとき、キティは彼に銃を向けたが、相手が誰なのか確認するとすぐに安堵の表情を見せた。
「ジャック!」
「怪我はしてないみたいだね。良かった」
「そんなことより、あの男はどうなった?」
「逃げられた。すまない」
「そうか……、クソっ」
「とにかく撤退しよう。マーフリィもいつ起きるか分からない」
「あいつ死んだわけじゃないのか?」
「死んでない。薬が馴染んでいないだけだ。そのうち元通りになる」
「厄介だな、あんたと一緒ってわけだ」キティは溜息をついた。
二人のいる場所に向かって、銃弾の雨が飛んでくる。ジャックはキティに覆いかぶさって盾になった。肉に穴が開く。
「僕を盾にして、バーの方から逃げよう」
ジャックは立ち上がり、キティに手を貸して起こす。そのまま、キティがバーの扉に向かって走るのに合わせて、敵との間に入るように動いた。銃弾はいくつか受けたが、貫通する程の威力が無いことに、ジャックは安心する。
扉に辿りつく。キティが思い切り蹴り開けた。閉じる機能を失った扉を抜ける。
それからは走り続けた。部下は遠巻きに追ってきたが、ジャックに近づこうとする者はいなかった。廊下を通り、キッチンに入り、裏口から外に出た。
二人は雪道を駆け、キャバレーから離れる。
夜の四時過ぎ。日の出までは、まだ余裕のある時間。幸い道の途中で誰かとすれ違うようなことはなかった。一キロメートルほど走った辺りで、二人は一息つく。
「ひどいマラソンだ」キティが言った。息が上がっている。
「そろそろ目的地を決めよう」ジャックが言う。
「アパートに戻るのは不味いか?」
「不味いだろうね。僕らが何者か、奴らは知っているかもしれない」
「じゃあ、そうだな……、ハオレンの爺に借りを作るのは癪だけど。あそこなら、まだ大丈夫じゃないか?」
通りを北上して、ハオレン邸を目指す。和風の邸宅についたのは、キャバレーを出てから三十分ほど経った後だった。鉄格子の門を乗り越え、中の屋敷を見る。深夜だというのに、灯りが灯っている。場所は、ハオレンの客室。先日二人で訪れた部屋だ。
「こんな時間に起きてるなんて、爺らしくねぇな」キティが呟く。
「誰かが来ているのかもしれない。警戒しよう」ジャックは斧を抜いた。
足音の出る砂利敷きの道を避けて、灯りのない庭の方から寝室に近づく。
「声が聞こえる。けどハオ爺の声じゃねえな」キティが言った。
「マーフリィが手を回したにしても早すぎる。ハオレンが余計なことを吐く前に助けようか」
「あたしがカウントするから。合わせて、一気に突っ込むぞ」
キティが指を三本立てて、一秒ごとに一本ずつ折っていく。指が全て握りこまれたタイミングで彼女は叫んだ。
「今だ!」
ジャックは縁側を上がり、客室の襖を蹴り飛ばす。その勢いのまま部屋の中へ入る。
「無事か? ハオ爺!」すぐにキティも入ってきた。拳銃を抜いている。
部屋の中にはいつもの着物を着たハオレンと、青年がもう一人いた。ジャックは青年の顔に見覚えがあった。
「いったい何事だ。説明はしてくれるのだろうな?」ハオレンが言う。
「いや、それよりなんでそいつがそこにいる?」ジャックは青年の方を指差す。
褐色の肌に、張り付いたような笑み。彼は自分たちが取り逃がした男。フリードマンと同じ顔をしていた。
「久しぶりだね。私のこと、覚えているかい?」彼はジャックの方を見て言った。
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