第三章 魔法学園都市オクタグラム
41 魔法学園都市オクタグラム
二日掛けて俺たちは魔法学園都市オクタグラムに到着した。テルミアのような立派な城壁で囲まれていたが、テルミアと違うのは中心にそびえたっているのが迷宮ではなく学園であるということだ。
この都市でも門番はいて、いつもの通り身分証の提示を求められる。
「あ…我どうする?」
このリヴァイアサンを連れていく場合どうするかという話だ。
「身分証をお持ちでない方は魔力検査を受けてください。魔力は悪いことすると黒く濁っていきます。その魔力が透き通っていればこの都市へ入ることができます。」
さすがは魔法学園都市、そんなハイテクな装置まで兼ね備えているとは。魔力の色だと…?属性じゃないのか。善悪みたいなのがわかるというわけか。ギルドで作れるステータスプレートにもそんな項目なかったぞ?魔法ってすげぇ。
「ふむ、先に行って待ってるのだイミナ。我もすぐ合流するのだ。」
とのこと。俺らはそういうことだ先にオクタグラムの中に入った。
魔法学園都市オクタグラム、その名にはじぬほど街は魔法の要素であふれていた。あちらこちらに魔導書や魔術の杖、それに学園都市の制服を着た若い人がたくさん歩き回っていた。
「わぁ、すごいです。魔法関連のものばっかり!」
イミナはワクワクしているようだった。魔法が使えなくなって魔法に抵抗があるのかとばかり思っていたが、どうやらそんなことはなかったようだ。東の大陸にいたころは本だけの部屋に閉じ込められていたせいで魔導書などを読みふけっていたそうだ。そして魔法適正のスキルもあって魔法が使えるようになったが、そのせいで魔法不可の呪いをかけられてしまったしな。まぁ、ここに来た目的はただ一つ。イミナの魔法不可の呪いが解けるかだ。
「おい、急いで学園長に連絡をしなければ。」
そんな会話が聞こえてくる。俺はその方向を見る。すると俺たちがこの年に入ってきた門から、門番らしき人物が二人、慌てた様子で俺らを追い越していったのだ。
「あわただしい様子でしたね。」
「…なんか嫌な予感がする。」
もちろん、俺の嫌な予感は当たるのだ。
「もう話せ小童ども!幼子に付きまとわれるのは好きだが成長したやつは好かぬ!我の魔力が澄み切っていたのが分かっただけで十分だろう!」
後ろを振り返る。リヴァイアサンが歩いてきた。門番が三人ほど、足に縋り付いているが。
「お待ちください!学園長の指示がないと私たちでは判断できません!」
「確かにあなた様の魔力は澄み切っていましたが問題は別です!」
「あの規格外の魔力は何なのですか!」
「うるさいと言っておろう!気持ち悪い。幼女の体にすがりつきおってロリコンか貴様らは!!」
いいえリヴァイアサン、ロリコンはあなたです。
「おぉイミナ!」
リヴァイアサンがこちらへかけてくる。門番が引きずられて痛そうである。
「…あのぉトゥルガーさん、そちらの方々は?」
「変態かなにかじゃ。いい加減はなせ気持ち悪い。ひねりつぶすぞ?」
「あんたのひねりつぶすは本当にそうなりそうだから冗談でもやめてくれ。」
門番たちがしゃべりだす。
「お、お連れの方々ですね!申し訳ありませんがこの方をここに留めてください!」
「こんな強大な魔力の持ち主の受け入れなど、我々の一存では決めかねません!」
「学園長をお呼びしたのでどうかお待ちを!」
「その必要はないぞ。」
渋い老人の声がする。その声の主の方を俺らは向く。
そこには白い髪、立派な白い髭。そして紫色の大きな帽子を被ったいかにも「魔法使い」って感じの人だった。
「も、もしかしてあなたは大魔術師マルエ=ド=マーリー様ですか!?」
イミナが興奮気味に聞く。
「いかにも、わしが大魔術師でありこの魔法学園都市の学園長を務めているマルエ=ド=マーリーじゃ。ふぉっふぉっふぉっふぉ。」
第一章登場人物紹介の後編かいたから、ぜひみてね!
第二章もかくけど、第三章ある程度かきすすめたらね!
今すぐ見たいって人はコメントちょうだい、需要あったらすぐに書くよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます