性行為中における行動反応と快楽相関の症例報告

阿部 梅吉

性行為中における行動反応と快楽相関の症例報告

抄録

 性行為、または求愛行動における行動反応は多様な動物で研究されているが、ヒトにおける性行為における行動反応としてはほとんど報告が無い。本研究では性行為中における行動反応を分析し、反応と快楽の相関を図った。


材料と方法

20代の健康な男女一組の八回、二時間の性行為を記録した。頻度は週に一度、期間は二カ月である。毎回夜の8時から開始し、10時に被験者自室(暗室25℃)にて行われた(図1)。その間に病気および女性には月経は訪れなかった。行為中に被験者にビデオカメラ(ソニー SONY ビデオカメラ FDR-AX40 4K 64GB 光学20倍 ブロンズブラウン Handycam FDR-AX40 TIC)を記録してもらい、また行為後に10段階評価による「快楽指数(.Kaitou A, 2014)を測定した。また、行為前後に心拍を計測した。


結果抄録

 性行為、または求愛行動における行動反応は多様な動物で研究されているが、ヒトにおける性行為における行動反応としてはほとんど報告が無い。本研究では性行為中における行動反応を分析し、反応と快楽の相関を図った。


材料と方法

20代の健康な男女一組の八回、二時間の性行為を記録した。頻度は週に一度、期間は二カ月である。毎回夜の8時から開始し、10時に被験者自室(暗室25℃)にて行われた(図1)。その間に病気および女性には月経は訪れなかった。行為中に被験者にビデオカメラ(ソニー SONY ビデオカメラ FDR-AX40 4K 64GB 光学20倍 ブロンズブラウン Handycam FDR-AX40 TIC)を記録してもらい、また行為後に10段階評価による「快楽指数(.Kaitou A, 2014)を測定した。また、行為前後に心拍を計測した。


結果

 行為中の行動反応を「喘ぎ」、「相手の名前の呼称」、「射精」、「意識低下」に分類し、回数と時間を計測した(表1)。眼球と瞳孔の開き具合を行動反応と行為前後で比較すると変化が見られた(図2)。心拍数も行為前後で増加した(図2)。

 快楽指数を測ると、「喘ぎ」回数、「意識低下」とは正の相関がみられたが、他の反応においては有意な差が見られなかった(図3)。


考察

 本研究はヒトの性行為における反応を記録した初めての論文である。今後より詳細に別の場所、時間での計測を行うとともに、オキシトシンを始めとするホルモンなどの変化により行動反応が変わるかも調べていきたい。



 行為中の行動反応を「喘ぎ」、「相手の名前の呼称」、「射精」、「意識低下」に分類し、回数と時間を計測した(表1)。眼球と瞳孔の開き具合を行動反応と行為前後で比較すると変化が見られた(図2)。心拍数も行為前後で増加した(図2)。

 快楽指数を測ると、「喘ぎ」回数、「意識低下」とは正の相関がみられたが、他の反応においては有意な差が見られなかった(図3)。


考察

 本研究はヒトの性行為における反応を記録した初めての論文である。今後より詳細に別の場所、時間での計測を行うとともに、オキシトシンを始めとするホルモンなどの変化により行動反応が変わるかも調べていきたい。


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