24 真実を完璧に 映し出す

紫のエネルギーは、揺らめき始め、形を作り始める。


カムイとアリシャ2人が立つ、位置を中心に、どんどんエネルギーは形作る。


数秒後。

アバランテ城内ホールがそこに、現れる。


「これは!?」

長年カムイが親しんだ、城。

実際に立っている様だった。


近衛兵が厳重に護衛に当たる、その場所は、国王室の前。


(バタン!)

と扉の開く音。そこには、ポルゾイの姿。

発見した、近衛兵は即座に、剣を構えながら向かう。

相当訓練され(スッ)と、

一瞬で、ポルゾイの死角から。

剣の刃は、急所に向かう。しかし、


「う・・うわああ!!」

突然、近衛兵は、頭を押さえて苦しむ。


「バカめ」

ポルゾイは、苦しむ近衛兵を、剣で

(ズバ!)と斬る。


「・・どうした!?」

駆け付ける、仲間の近衛兵。ポルゾイを発見すると、


「!?」

すかさず、斬りかかる。

しかし、


「う!・・」

ガクンとした衝撃を感じ、動きが停まる。

近衛兵の胸に巻き付く、黒い何かが、

身体を締め上げている。

それには、が付いている。まるで、昆虫の太い脚。


 脚は、ホールの空中へと、続いている。

見ると紫と、巨大なトンボが漂っていた。

消えては現れ、を繰り返し、点滅している。

画面がちらつき、見にくくなってくる。


 闇の集合体、ベリアル

ケルが、周りの闇の魔力をどんどん広めて、

抵抗できる、者が居ない場合、一定の闇を、超えると現れる。

同時に周辺の人間は、捕らえられ、身動きが取れなくなる。

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