第5日 ランニング・サンライズ
近頃、朝6時半頃に飛び起きてはまだまだ低い太陽を見に行く生活をしている。
別に日光を浴びるのが主目的ではなく、ランニングをすることが目的であるものの、それでも目に入ってくる太陽エネルギーは体を突き抜けて生気を与えてくれる。
目が覚めるというより醒めるという感じ、もっともっと意識としてハッキリして、もっともっと生きた心地がする。この状態で転けて怪我でもしたら
「いっ!?イッテェェェェ~!?転けちまったァ~!!!!!なんだこの膝小僧から全身に巡り巡るドクンドクンって痛みと焦りはよぉぉぉぉぉぉ!??!!?!!?」
などと言い放ちそうである、ジョジョかよ。
でも、つい10分前くらいには布団でくるまりぬくぬくしながら眠りこけていたアホ面がしゃきっとしているのだから大した物だ。
麦茶を行きにさっと飲んで着替えて日の光を浴びると、まるで砂に水をかけたようにさぁぁぁっと吸い込まれていって、終わったあとに適当になにかしら食べながら水分をとり、適当にころりとフローリングやゴザやソファや己のベッドに体を預けると実に気分がいい。
実に!!!!!!!!!!!!!
気分が!!!!!!!!!!!!!
E~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(は?)
人間として終わっている瞬間はなぜあんなにも心地いいのだろう、ランニングをして満たされた心も美しいが、体を布団に預けボケた顔をしているときに得も言われぬ快感を憶える、絶頂してしまいそうになる。なんなのだろうか。
きっとあほくさいくらいが丁度いいのだろう、人間として終わっているあの瞬間に、人間として生きている心地さえも感じてしまうのも、きっと日光をあびて覚醒した我が肉体と同じように、人生の楽園を垣間見たような夢だってわけだ。
たぶん。
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