第4話 敗者の処遇について

「そんじゃあ、この光野郎に呪いでもかけっか!」


 2人が運命的な出会いをして、虹夜はビルファに修行をつけてもらった。


 その修行により虹夜は魔法が出せるようになり何故か彼の中で使われずにいた強大な魔力を使うことがかなった。


 修行の一環で虹夜をいじめていた達を虹夜の力だけで蹂躙して、倒した相手達にビルファは、呪いをかけた。


 呪いの具体的なものは歩けなくなるものや火傷が完治しないものなど様々。


 ビルファの魔法で記憶を覗き、その人物が一番嫌がる効果の呪いをかけていった。


「いや、やめよう」


 彼が光の脳内を覗こうとする前に、虹夜が静止した。


「虹夜、お前は甘ぇな、自分をいじめてた馬鹿共にもやり過ぎじゃないかつってたし、いいか! 前にも言ったが優しくして良い奴としちゃダメな奴もいんだよ!」


 彼の発言をいつもの甘い発言だと思い、ビルファは説明をする。


「違うよ。天心くんの目を見たら……悲しそうだった……」


 虹夜は、始めてあった時のビルファの目と同じものを感じたようだ。


「俺に友達になるか聞いた時の理由と同じってか。だが、こいつが仕返しをしに来るかも知れねぇぜ! しかもこいつは学校で人気者だ! 仲間を引き連れて集団で襲ってきたらどうすんだ?」


 虹夜は学校で悪魔にも良い人がいると良い、周囲に孤立している。それで、学校のカーストが最上位の光を決闘とはいえ気絶するほど傷つけたことで、また彼がいじめられるとビルファは思い心配する。


 その為、彼に起こるであろう不幸を説明した。


「その時は戦うよ! 君が俺をここまで強くしてくれたんだ! その辺の人達には負けない!」


 だが、虹夜は穏やかな顔をして問題無さそうに話す。


「……分かった。だが、お前がヤバくなったら俺も戦うからな!」


 彼が強くなったとはいえ、何があるかはわからない。彼も手を貸すつもりである。


「いや、大丈夫! 俺は俺の問題だから!」


「お前は、誰かに助けを求めることを覚えろ!」


 虹夜の自分で溜め込む性格を彼は友達として指摘する。


「だって友達は手下でもパシリでもないし……」


 虹夜にとって友達は助けたりはするけど助けを求めたりはしないモノ。


「うっせー!! 俺が頼れつってんだからそれは手下とかではねぇ! 何度言えばわかんだ!!」


 ビルファは、困り顔をして虹夜が自分から頼ったりしないことを心配する。


「はぁ……この問題はちゃんと解決するっつーことで、この光野郎は取り敢えず呪いをかけるのは、無しってことでいいんだな……」


 話を戻し、光に何もしないことにする。


「うん、お願い!」


「分かった」


 倒れている彼に対して呪いはかけないことにした。


「それより、学校の時間は大丈夫か? 遅刻すんぞ!」


「あっヤバい!」


 そうこうしているうちに登校時間が近づいていた。


「飛んでくか?」


 ビルファは虹夜を抱えて飛んで行くかを提案する。


「大丈夫! 属性変化・光」


 彼は提案を断り、体を光属性にした。


「なるほどな。光属性をなることで早く移動するってか……ここまで成長できてよかったぜ!」


 魔法を使いこなせるまでに成長した彼をビルファは嬉しく思い笑みを浮かべる。


「君のお陰だよ! それじゃあ、先に行ってるね!」


 虹夜は光属性の性質を利用し凄い速さで移動して学校へ向かっていった。

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