14枚目 車で海へ
今日は日曜日、みんなで幕張の海沿いへBBQをしに行きます。お姉ちゃんが車を出してくれたので、みんなのお家を回って出発。空は晴天、最高のBBQ日和です。
「お世話になります。」
「テンコのお姉ちゃん久々だぜ~、よろしくおねがいしまーす!」
「く、車酔いするのであんまり揺らさないでくれ……。」
ということで社内の音楽は自然と運転手を任せているお姉ちゃん優先で流すことになりました。
「ということでドライブと言えばこれね!」
歪んだギターの音にブレイクビーツ、気だるいボーカル。これは……!
「うわー!Beck!」
「そう、Beckよ!恥ずかしげもなくBeckよ!」
「いや、自分初めて聴いたけど、ラップするんスね、Beck。」
「ブレイクビーツにラップ、そこにロック~ブルーズの風味が効いてて、かなりいい味出してるんですね。」
「有名すぎて聴いたことがなかったぞ。」
「バカモノ~!名盤を恐れるな!名盤は名盤足り得る理由がある!Beckはライブも最高よ、ミュージカル仕立てな演出もあったり、エンターテイメントとしてすごい見ごたえがあるぞ~!」
「で、出た!テンコのお姉ちゃん節だ!!」
海が見えてきて、BBQ場が近づいてくる。潮の香りと"Lord Only Knows"そして"The New Pollution"。こんなに合う組み合わせがあるだろうか。雑多な要素がごちゃごちゃに組み合わさって、おもちゃで遊ぶ童心の大人の音だ。
「今日はいいことがたくさんありそう!」
「一日楽しく過ごそうぜ~!」
車を止めて車外に出ると伸びをする。風が気持ちがいい。ブルース・ハープが海に着いた私たちの輪郭を浮き立たせる。お肉にシーフード、お野菜!たくさん食べるぞ!
☆ ☆ ☆
Beck - Odelay - 1996
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