第36話目標
王都に到着した俺たち一同はソフィアを送るために、レーデンベルク公爵家の屋敷に向かった。
3日間という短い間だったが、かなり打ち解けあえた。もし学園に受かったのならいい学友になれそうだ。
「わざわざ屋敷まで送ってくれてありがとう、アル。お父様にもこの事は報告させてもらうわ。公爵家としてふさわしい対応をしないといけないから」
「ああ、分かった。あんまり気にしなくていいよ」
「そ、そっか。アルは優しいんだね。お互い入学試験がんばろうね!」
「ああもちろんだよ。それじゃまた今度!」
そうして俺はソフィアと別れ、王都の屋敷に向かった。
屋敷の前でマーサさんに馬車を止めてもらい、俺は馬車を降り屋敷に入った。
「久しぶり! アルくん!」
俺が屋敷に来たのを出迎えてくれたのはジェシカ姉さんだった。
「久しぶり! お姉ちゃん! 学園はどう?」
「今は新入生の入学試験の用意で忙しいから学園は休みで行ってないけど、その前は普通に楽しく通ってたよー」
どうやらここ数年間でブラコンは少し治ったらしい。
だがどうしてだろう。少し寂しい気持ちだ。
「そっか、学園にお友達はいるの?」
「うん! みんないい人ばかりで楽しいよ。魔法とか剣とか上手いひとが多いんだ」
さすが、この世界で最高レベルの教育機関である事は間違いなさそうだ。
「俺も学園に受かるように頑張るよ」
「アルなら大丈夫よ! 私の自慢の弟なんだから!」
その期待を裏切らないように頑張らねば。
そんな感じでその後も母さんや兄さんと再会した後、俺は1人部屋でなかなか眠れずにいた。
「王都までいろんなことがあったな……」
『ステータス』
【名前】アルバート・フォン・ハワード
【種族】人間族
【性別】男
【年齢】10歳
【称号】異世界転生者、神々の使徒、ハワード侯爵家四男、水の大精霊の契約者、殺戮者、英雄
【レベル】543
【能力ランク】SSS
【体力】52340/52340
【魔力】242150/242150
【魔法レベル】
火魔法LV10
風魔法LV10
水魔法LV10
土魔法LV10
光魔法LV10
闇魔法LV10
創造魔法LV10
【スキル】
アイテムボックスLV10
魔力運用効率化LV10
身体能力強化LV10
物理攻撃耐性LV10
魔法攻撃耐性LV10
隠蔽LV10
無詠唱LV10
手加減LV-
言語理解LV-
魔力操作LV10
精霊召喚LV- 召喚時、魔力増幅
【加護】
創造神の加護、水の大精霊の加護
【契約】
水の大精霊
「……前よりレベルが上がってる。レッドボアを倒したからだろうか? でもそれにしては上がりすぎなような……」
もしかしてアクアが倒したレッドボアの経験値が俺に入ったのか?
このステータス的に俺の配下のアクアの倒したものは俺の倒したものとみなされるということだろう。なかなか強力だな。実質俺は何もしなくてもレベルが上がっていくということか。まぁ、そんな面白くない事はしたくない。せっかくテオス様に転生させてもらったんだし、楽しむだけ楽しまなきゃ。
曖昧となっていた目標が固まったおかげなのか、その後すぐに眠りについた。
_______________________
今回のお話はこれから生活していく上での指針を書いたものでした。次回からはまた長くなりますのでよろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます