第5話魔法の特訓
部屋に戻った後、魔法の本に書いてあったように、上達したいならまずは体内で魔力を自由自在に動かす事が重要なため、取り敢えず魔力を感じることから始めた。
「よっしっ、まずは目を閉じて集中して、お腹のあたりを意識するんだったかな」
すると何やらモヤモヤした感じがした。
「ん?これが魔力っぽいな。おっ、なんか動かせるぞ、変な感覚だ」
そのモヤモヤした感覚を動かす事はできたがどうにも動きが遅く、すこし耐える事が必要な作業だった。
そうしてしばらく操作しているとどこからか声が聞こえた。
「スキル『魔力操作』を獲得しました」
アルバートはびっくりして変な声を出してしまった。
「ふぇっ!?」
部屋を見渡したが誰もいなかった。
「もしかして、これがこの世界の普通なのか?スキルを獲得したら声が聞こえるのか?一応確認してみるか」
そうしてアルバートは言った。
『ステータス』
【名前】アルバート・フォン・ハワード(一条輝政)
【種族】人間族
【性別】男
【年齢】3歳
【称号】異世界転生者、神々の使徒、ハワード侯爵家四男
【レベル】1
【能力ランク】SSS
【体力】100/100
【魔力】25800/25800
【魔法レベル】
火魔法LV10
風魔法LV10
水魔法LV10
土魔法LV10
光魔法LV10
闇魔法LV10
創造魔法LV10
【スキル】
アイテムボックスLV10
魔力運用効率化LV10
身体能力強化LV10
物理攻撃耐性LV10
魔法攻撃耐性LV10
隠蔽LV10
無詠唱LV10
手加減LV-
言語理解LV-
魔力操作LV1 NEW
【加護】
創造神の加護
するとやはりスキルの欄に『魔力操作』があった。
『魔力運用効率化』と何が違うと思ったがおそらく操作は言葉の通り自由に操ることで、運用効率化は簡単に言うと省エネみたいな感じだと思えばいいだろう。
そんな事をしているとマーサさんが部屋をノックして入ってきた。
「夕食の準備ができました」
「うん、わかった」
そう言ってリビングに向かった。
リビングに向かうとそこには父のジャックとアルバートの母である第二夫人のスーザン、そして三男のマークと長女のジェシカがいた。
第一夫人のアリシア、長男オリバー、次男エドガーは王都の学園の関係で王都に住んでいると言う。
すると父のジャックが口を開いた。
「それじゃあ、みんな揃った事だし、食事を始めよう」
それを聞いて全員が目の前にある豪華な料理を食べ始めた。
しばらくするとジャックがアルバートに問いかけた。
「アルバート、今日マーサに本を読みたいと言ったようだね?何か知りたいことでもあったのかい?」
一応礼儀作法も少なからず学んでいるし、前世の知識もあるしそこらへんは大丈夫だ。
「はい、父上。魔法を学んでみたいと思い本を読んでおりました。」
「そうか、3歳でよく本が読めたな。さすが我が息子だ。マークやジェシカはその年齢の時よくぐずっていたね。」
「まあ、アルバートは賢いですからね」
と冷静に答えたマークに対してジェシカは恥ずかしそうに、
「お、お父様!?そんな昔のことを思い出すのは良くないと思います!」
と、動揺していた。
「はははっ、ごめんねジェシカ。でも本当にアルバートはすごいね。なかなかそんな子供は見ないよ」
本を読むのは早過ぎたかと思ったがまあ、少し賢い程度に見られてるから大丈夫だろう。
それを聞いたジェシカは自分が褒められていないのに誇ったように言った。
「アルバートはなんでもできるんだから、すごいのよ!さすが私の可愛い弟ね!」
さすがブラコン、期待を裏切らない対応だ。
「ありがとう、お姉様!」
するとジャックが思いついたように言った。
「あっ、そうだ。アルバートが5歳になったら魔法の師匠をつけよう。やりたいことを精一杯やりなさい。でも5歳からだよ。魔力暴走を起こしたら危ないからね。」
「魔力暴走って何ですか?」
「身体の中にある魔力が制御できなくなってしまうことだよ。詳しい事を知りたかったら本で学びなさい」
「ありがとうございます、父上」
そうしてしばらくした後夕食が終わりアルバートは部屋に戻った。
部屋に戻った後早速、魔力を体の中で動かし魔力操作を行った。
そうして魔力操作を毎日続けておよそ2年がたった。
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