第2話神様とご対面
「うっ………」
目を覚ますとそこは火の海だったホテルではなく神聖な空気を感じるどこまでも白い空間だった。
キョロキョロと周りを見渡していると急に視界が一変した。
そこは色とりどりの花が咲き誇っているお花畑だった。
すると急に空間が歪みそこから人が出てきた。
輝政はおそるおそる声をかける。
「あのーすいません。ここってどこか分かりますか?」
「ん?あ、そこにいたのね。此処は神界の庭園よ。」
そう答えたのは1人の女性だった。
「えっ、神界?ってことは俺死んじゃったのか。」
「ええ、死んでしまったのは残念ですが生き返らせることができますよ。」
「えっ、それもしかして転生ってやつですか?」
女性はふふっ笑いながら答えた。
「そうですね、でも元の世界に生き返らせることはできません。」
それを聞いた輝政は
「よっしゃー、異世界に転生できるんですね?剣と魔法の世界がいいです。」
と、少し興奮して女性に話した。
「わかりました、私は創造神テオス、あなたをお望みどおり剣と魔法の世界に転生させます。しかし条件があります。」
「か、神様でしたか、すみませんでした。そ、それで条件とは?」
まあ知っていたけど。
「自由に生きてください。あなたの才能はこの世界を変えることができる。運命神も言ってました。あなたはこの世界を発展させるために必要なの。だからわたしが生き返らせるわ。」
この世界は他にも神様がいるのか、と思いながら言った。
「はっ、はいっ!!」
輝政は嬉しかった。
ライトノベルのような世界に自分が行けるなんて思っても見なかっただろう。
「とりあえず、あなたには強力なステータスを与えなければなりません。これはこの世界のルールで神と会った人間はほとんど例外なく強力な力を有しています。例えば勇者です。分かりますか?」
「ええ、分かります。こういうのは僕知ってるんで。」
「そうですか。では手を出してください。
あなたに力を与えます。」
そうして輝政は手をテオスに出した。
何かが入ってくるような感覚がした。その感覚は心地よいもので暖かい感じがした。誰かに守られるようなそんな感覚だ。
テオスはその行為が終わったのか、手を離した。
「ステータスと言ってみてください」
「わかりました。」
そうして輝政は息をゆっくりと吸って吐いた後言った。
『ステータス』
すると目の前に半透明の板のようなものが現れた。
【名前】なし(一条輝政)
【種族】人間族
【性別】男
【年齢】24歳
【称号】異世界転生者、神々の使徒
【レベル】1
【能力ランク】SSS
【体力】100/100
【魔力】25800/25800
【魔法レベル】
火魔法LV10
風魔法LV10
水魔法LV10
土魔法LV10
光魔法LV10
闇魔法LV10
創造魔法LV10
【スキル】
アイテムボックスLV10
魔力運用効率化LV10
身体能力強化LV10
物理攻撃耐性LV10
魔法攻撃耐性LV10
隠蔽LV10
無詠唱LV10
手加減LV-
言語理解LV-
【加護】
創造神の加護
「………あのー質問いいでしょうか?」
「構いませんよ。どうぞ」
輝政は遠慮なく思った事を言った。
「はい。俺世界壊しちゃうんじゃないですか?」
「ええ、普通のステータスなら壊してしまうかもしれません。でもあなたのスキルを見て下さい。『手加減』というスキルがありますね?だから大丈夫です。」
「成る程、なんでもありなんですね。」
テオスは満面の笑みで答える。
「はい、なんでもありなんです!」
輝政はこの時、絶対に敵に回してはいけないリストにテオスを書き記した。
まあ敵になんて回さないけど。
そうしてその後色々転生する世界の事を教えてもらった。
大体まとめるとこんな感じ
・お望みどおりの剣と魔法のファンタジー世界
・地球と同じでたくさんの国はあるがほとんどは王国や帝国が多く、ほかに共和国、連合国、神国、と国家の体裁も様々。
・転生先は王国の貴族の息子らしい(よっしゃっ)
・ステータスを見せたいときはステータスオープンといえばいい
・テオスに会いたいときは神殿に行けば会えるらしい
色々教えてもらった後テオスに礼を言った。
「何から何までありがとうございます。」
「いえいえ、あなたはこの世界に必要なんですよ。それでは転生させますね。」
そうして輝政の周りに何度もライトノベルで見てきた魔法陣が出現した。
「一条輝政、あなたに幸多き人生であらん事を」
そうして輝政は神界から消えた。
輝政がいなくなった後、
創造神の部屋、『創造の間』にて複数の人影がいた。
テオスが口を開く。
「今日は集まってくれてありがとう。上級神達よ。」
「運命神、参上致しました。」
「時空神、参上つかまつった。」
「破壊神、来たぞ。」
3柱の上級神がテオスの前に跪く。
「早速ですが、一条輝政について運命神、あなたはどう思いますか?」
「はっ、私は彼が世界を変えることができると思います。文明の推進、産業の発展など様々な分野で能力を発揮できるかと思います。」
「そうですか、時空神と破壊神はどう思われますか?」
「運命神と同じでございます。」
「おんなじだよ。」
「そうですか、それではこれから彼が世界を変える姿を見せてもらいましょう。」
そうして上級神3柱は音を立てず創造の間から姿を消した。
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