@~*&年^<月*>日

 この日付が全ての始まり、そしてこれまでの終わり。俺のカウントが正しければ、4年ほど前か?

 いや、残されている時間は少ない、本題に入ろうか。


 その日、俺は普通に学校に行ってたんだ。友達とバカなことをしてみたり、授業中に居眠りして叱られてみたり。いつも通りだ。授業中の居眠りは、いつも通り。

 学校が終わり、帰路に着いた。時間のわりには暗くて、気味が悪かったのをよく覚えている。そこから夕飯を食べて、お風呂に入って、寝た。

 夜、いや早朝という表現のほうが正しいかもしれない。やけに息苦しくて、暑くて、それでいて寒かったから、目を覚ましたんだ。あぁ、そうそう、季節は春くらいだったと思うから異常なのはすぐ分かったよ。暑くて寒い、なんてありえないしね。空調を入れようと思って起き上がろうとしたとき、嫌な感じがしたんだ。生き物としての本能が警鐘を鳴らしたとでも言うべきか、とにかく背筋にビリビリっ、と来たんだよ。耳を澄ましてみると、床で何かが這いずり回る音がしたんだ。素肌がフローリングに引っ掛かるような音がね。この状況に頭が追い付かないでいると、あろうことかそいつは俺の顔に乗っかって来たんだ!ヌメヌメしていて生臭くて少し温かくて、最高に気持ち悪かったよ!


この日はこれで終わり。

たぶん余りの衝撃と臭さに気絶して翌朝まで意識が無かったんだと思う。

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