第十一章 高難易度・異世界転生の章。
第1話 女神の訪問。
「女神です」
俺がリビングでポテトチップスを食べていると、突然、女神が現れた。
「え?」
「女神です」
「そうか」
「そうなんです」
「でも、俺はまだ、死んでないけど、なんでいるの?」
「いちゃいけませんか?」
「そんなことないけど」
「そうですよね?」
「はい」
女神が手を伸ばして、俺のポテトチップスを取ってきた。
「パリポリ・・・異世界に・・・パリポリ・・・転生・・・パリポリ・・・してほしいん・・・パリポリ・・・ですけど」
パリポリパリポリ。
女神がめちゃくちゃポテトチップスを食べている。
「ちょっと! 食べながら喋るって、行儀が悪いぞ!」
「ああん!? なんか文句ありますか!?」
「・・・いえ」
・・・今日の女神は機嫌が悪いなあ。どうしたんだろ?
「なにかあったのか?」
「ありますよ! だから、こうして私があなたのところへ来たんじゃないですか!」
「そ、そうか」
「とある異世界があるんです」
「うん」
「ですが、誰を異世界転生させても、その異世界を救えません」
「そうか」
「ですから、
「ああ」
「どうかお願いします。異世界を救ってください」
「普通の一般人の俺に、異世界を救えるのか?」
「できる、できないの話しはしてないでしょ! やるの!? やらないの!? どっちなのよおおおおッ!!!」
「や、やるよ」
「わかりました。えい!」
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「異世界を頼みます」
俺は異世界に来た。
「さあて、異世界を救うとするか」
おおかた、魔王がこの異世界を我が物にしようとしてるんだろ。
俺はとりあえず、魔王を探すため、異世界を歩き始めた。
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