第9話 ファフニール覚醒。

「・・・ここまでか」


『まだです』


 カタストロフ・ノヴァの声がする。


『マスターが諦めた時、地球は滅亡します』


「・・・だが」


『地球を救えるのは、マスターしかいないのです』


「なんだと!?」


『マスターならできます! 自分を!! 私を!! ファフニールを!! どうか信じてくださいッ!!!』





 プツン。





 俺の中で何かが切れた。







「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」






『コンパクトデバイスリレイションキーを反対にセットしてください』


「取っていいの?」


『肯定』


「いくぜ!」


『さあ、リレイションするのです』


 俺は白いコンパクトデバイスリレイションキーを持ち、叫んだ!


「リレイショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!」


 コンパクトデバイスリレイションキーをくぼみに、逆向きにセットした。




 ピピピピピピピピーーーーン! ピピピピピピピピーーーーン! ピピピピピピピピーーーーン! ピピピピピピピピーーーーン! ピピピピピピピピーーーーン!




 コクピットの装置が、次々と変形していく。


 正面のモニターにパソコンを立ち上げた時の文字みたいなヤツが、すごい早さで下に流れた。


 トランスフォームエボリューション起動。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 ドラグニールシステム


 ドミネーター

 ライトニング

 グラデーション

 ニューヨーク

 ルーティーン


 システム・オールグリーン!

ーーーーーーーーーーーーーーーー


『トランスフォームエボリューション『ドラグニールシステム』、起動しますッ!!!』



 白きマグナ・ラグナ、ファフニールが変形し、赤い光に包まれる!



 その赤きマグナ・ラグナは、赤竜せきりゅうごとく、絶対破壊者の風格を身にまとい、敵を睨みつけた。



「・・・こ、これはッ!?」



「いくぞッ!!! 絶対破壊の赤竜ドラグナーファフニールッ!!!  反撃開始だッ!!!」

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