第13話 ブラッド・ティア・ポンド。

 クレアは自分の腹に、聖剣をした。


 足元が血だらけだ。


 クレアは血の池に飛び込むように、倒れた。


「クレアッ!」


 俺は消滅する体を無理矢理ひきずるように動かし、クレアのそばに行く。


「・・・また、名前で呼んでくれた。・・・うれしい」


「なんでこんなことを!?」


「・・・アナタがいない世界になんて、いたくないから。・・・私も死ぬ」


「やめろ! 死ぬな!」


 俺は回復スキルを使う。


 ダメだ。


 体が消滅しかけで、回復スキルが使えない。


「なんでだ!? クソッ!!!」


 俺は床をドカッと叩いた。


 クレアの目から光が消えていく。



「・・・もっと私を心配して・・・もっとアナタの中を・・・私でいっぱいにして」



「クレアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」



 俺はクレアの手を握り、叫んだ。



「・・・死んだら、・・・月〇つき〇〇あゆより100倍可愛かわいくなって、・・・絶対アナタを・・・振り向かせて・・・やるん・・・だから・・・・・・ね」




 ・・・なんてことだ。











 俺の体から、力が抜ける。


















 俺は死んだ。
















 クレアも死んだ。















 血と涙の池で、2人は手をつなぎ、動かなくなった。

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