第4話 全力の戦い。

 俺は黄金の輝きを放つ炎みたいなヤツをモンスターに放った。


「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」


 モンスターは黒焦げになり、倒れた。


「このモンスターは魔王だ!!!」


「なんだって!」


 俺は魔王に近づいた。


 


 パキン。




 魔王の仮面が割れる。


 俺は足を止めた。


 そして、息をのんだ。








「・・・・・・オヤジ・・・・・・」


「・・・ああ」






 なんと、魔王の正体はオヤジだった!


 オヤジはすがすがしい顔で微笑む。


「何も父親らしいことができなかった。お前の幸せを願っている・・・・・・さらばだ」


「オヤジいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッ!!!!」


 俺はオヤジを忘れない。


 たとえ、魔王であったとしても!





読者A

「オヤジ、人食べすぎやろ」

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