4章 ところでここは何処でしょうか。

…弱っ。

???弱すぎだろ!

まぁ、手こずんなくてこっちとしてはありがたいけどね。

ま、敵もいなくなったし、いざ情報屋の中へ!

…と一歩踏み出したところで、頭の中に機械音声が響く。

『???討伐。石橋勇花。これより転送します…』


え?


そう思ったときには既に体が宙に浮いていた。

景色一面が眩しくフラッシュする。

思わず目を閉じる。


光の残像がまぶたの裏から消えた。

おそるおそる目を開ける。


!!


ひとりの女性が立っている。

見たことのある顔。誰だっけ…。何故か思い出せない…。

その女性は、黒がかかった紫色の髪の毛。同色のローブを身にまとい、大粒の紫水晶アメジストがはめ込まれた豪華な杖を持っている。

「やっと気付いたんか。待ちくたびれたワイ。石橋勇花よ。ワイのこと、覚えてるだろう?」

「?あなた誰?知らないわ。ところでここは何処でしょうか。」

「ここ…?ふふっ、知りたいんか?後悔しても知らないわよ」

ふん。

どうせハッタリでしょ、こんなこと!

私にはそんな脅し、通用しないわ!

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