第158話 おばちゃんだからさ

開き直ってグータラしてるけど、まともに受け止める真面目人間なら、そろそろ壊れる。

な・ん・で、見ず知らずのこの世界のために頑張らにゃならんのよ?そんな義理ある?

勝手に連れてきてさぁ。こちとら殺されたって構うもんかぐらいの開き直りでいるからね。

「我が国は…」

「そっちからパイポーリーへ援助、求めたら?」

「…は?」

「欲しいモノがあるなら、そう要求すりゃいい。条件付きで返事がくるでしょ」

戦争よりマシ。

「飲めない条件だったら」

何言ってんだ、コイツは。

「擦り合わせなさいよ。どこまで妥協や譲歩が出来るのか、とことん」

何でもお気軽に手に入るとは思うなよ。そんなんだから聖女召喚とかやらかすんだ。誘拐とか。

「何、条件が付くの嫌なの?じゃあ、政略結婚でもしてみる?身内になら条件付かないかもよ?」

あら?何か凄い表情してる。

「聖女様がおっしゃるにしては、あまりにも…」

「そこらのおばちゃんが言うことよ」

おばちゃんて生き物は、繊細じゃやってられない。花も嵐も踏み越えて、つまり一周回ってズドンと生きてるのさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る