第24話 お買い物してお城へ戻る

公園でエーリーズと話す。

「乗り心地はどうだった?」

「怖かったです」

そっかー、怖かったかー。

誰も飛び出して来なかったが、人の間を走るのは怖いよね。駅まで毎朝やってたけど。

「乗って帰るんだけど、大丈夫?押して帰る?」

「いえ、乗って帰ります」

「お買い物して帰ろ?」

ママチャリ仕様なんだから、買い物しなくちゃ。

「何か欲しい物でも?」

「果物!甘酸っぱくて水分多めな」

エーリーズは苦笑して立ち上がった。

ミカンぐらいあるといいな。

公園を出る時、チビッ子たちが手を振ってくれた。

通りを走ると、やっぱり注目される。実際に見てもらった方が宣伝効果は高いしね。

商店街へ入る。

あ・れ・は!

「エーちゃん!エーちゃん!エーちゃーん!」

「は、はーい!?」

色々と山盛りになった店の前で止まる。慌ててエーリーズが引き返してくる。

「これ!」

「桃…ですか?」

やっぱ桃かー!あるんか桃!大好きなんだー!

二つ買ってもらってホクホクと帰路についた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る