トリプル「J」アイドル(JJJ Idol)_はじめての挑戦

安田創一郎

第1話

「みなさん、שלום(シャローム/こんにちは)!!!」

「שלום(シャローム)!!」

「わたし、平和(シャローム)を愛する平アンナ(たいら あんな)です!今日(きょう)はみんなの平和のために、全力で歌います!聞いてください!私達の思いを!」

 「平アンナ」と名乗ったアンナは日本に住む15歳のユダヤ人少女、高校1年生で女子アイドルでもある。身長は150cm。美貌、美白で髪の色は茶色で可愛い髪にシュシュを付けている。左耳が髪で隠れてふんわりしている。また前髪は右分けでデコを出す。目の色は水色で明るい目つきをする美少女である。

 そんなアンナのアイドル生活が始まろうとするのである。

「ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ。」

マリカ:「アンナ!今日は入学式だろ!入学当初から遅刻するわよ!」

アンナ:「う~ん。あい、マリ姉。」

アンナを起こした「マリ姉」のこと平マリカ(たいら まりか)はアンナの御姉(おねえ)さんである。3歳年上で彼女は昨日大学の法学部に入学した。

アンナ:「いただきます!う~ん、この食パンおいしい。」

お養父(とう)さん:「アンナ、今日も元気じゃねえ。」

アンナ:「はい、お養父さん」

アンナのお養父さんは大手貿易会社の社長さんであり、大金持ちである。

朝食を済ませたアンナは今日入学する高校の制服に着替えた。白いセーラー服と白いスカート。更に青い袖口に青いリボン、青い襟ラインの姿になった。また、低視力であるため普段メガネを着用する少女である。

お養母(かあ)さん「アンナ、時間や事故には気を付けるのよ。では楽しんでらっしゃい。」

アンナ:「はい、お養母さん、行ってきます!」

アンナのお養母さんは大手貿易会社の秘書官である。2人は一緒に会社を経営している夫婦である。

アンナ:「今日はアンナの入学式、は~ワクワクする。ひかりちゃん、めぐちゃん、歌南(かな)ちゃん、りっちゃんはどんな制服か気になるわ~。」

「ひかりちゃん」こと榛名ひかり(はるな ひかり)、「めぐちゃん」こと川原恵(かわはら めぐみ)、「歌南(かな)ちゃん」こと藤原歌南(ふじわら かな)、「りっちゃん」こと加部律(かべ りつ)、4人とも保育園の頃からのアンナの幼馴染で大の仲良しの日本人少女達である。

アンナはエレベーターの鏡の前で自分の制服を見つめたのである。その後彼女は最寄り駅の曙橋から新宿三丁目まで都営新宿線の電車に乗り、入学する高校に向かって走って行った。

アンナ:「ここが、アンナが入学する高島国際女学院高校(たかしまこくさいじょがくいんこうこう)。」

高島国際女学院高校はアンナが入学する高校で、普通の学校より数倍大きな女学校である。国際関係の勉強をし、外国人の女子高校生も通う。制服は3種類ある。1つ目はブレザーに青いリボン、金色のボタンのA服、2つ目はセーラー服に青い袖口リボン、及び襟ラインのB服、3つ目はボレロに青い紐リボンのC服である。3種類とも白地の制服とスカートである。アンナの制服はその中のB服である。

アンナ:「えーとアンナは、あった、1組。うん?あっ、ひかりちゃんだわ。ひかりちゃ~ん!」

ひかり:「あっ、アンナちゃん!おはようアンナちゃん。」

アンナ:「おはよう!!!アンナ1組。ひかりちゃんは?」

ひかり:「ひかり、3組よ。アンナちゃん、制服が可愛くなっているわ。」

アンナ:「あっはは(照)、ひかりちゃんもその制服良いわよ。」

榛名ひかりは白肌に白髪のロングヘア、赤目で前髪、後ろ髪もぱっつんしている。とても明るく、おっとりしている少女である。ひかりの制服はC服である。

アンナとひかりが出合って2人で話しているそんなとき、後ろから誰かアンナの肩を叩いた。

恵:「うぃーす。アンナ!」

アンナ:「うん!?うわぁ!めぐちゃん!」

ひかり:「めぐちゃん!」

恵:「いいいっ!ひひひ!びっくりしたでしょう?」

ひかり:「びっくりしたわ。」

アンナ:「もぉー。めぐちゃん、そんな挨拶ないよ!」

恵:「すまん、すまん。」

川原恵は黒目、黒髪のおかっぱ。きりっとした目と目尻の角度の大きさは印象である。気合いを入れるとにやりと笑う。とても活発化で腹筋が凄く、スポーツガールな少女である。制服はA服である。

歌南:「恵、あまり人に意地悪しないの。」

恵:「いいい!ひひひ!」

歌南:「アンナ、ひかり、大丈夫?」

アンナ:「ありがとう歌南ちゃん。この制服、とてもחזק(ハザク/最高)だわ!」

ひかり:「はい、とってもとっても良いです。」

歌南:「ありがとう。とても幸せだわ。」

藤原歌南はオレンジ色の髪にショートカットの少女。クールでつり目に体も細い。生真面目で妥協を許さないが人に対して情けが厚いアンナの幼馴染である。恵と同じA服の制服を着用している。そんな彼女がアンナを驚かせ、意地悪をした恵を注意した。その後恵はある少女を見つけ、またいきなり声をかけた。

恵:「あっ!りっちゃん、私らを知らんぷりしている。いいい!ひひひ!オーイ!りっちゃ~ん!」

律:「げぇ!いきなり話しかけんな!クソ!」

恵:「お~!りっちゃん、いいじゃんこの制服!」

律:「べっ、別にあたしの趣味で買った訳じゃないから!」

アンナ:「りっちゃん、חזק(ハザク)!」

歌南:「とても良いわ。」

ひかり:「お嬢様だわ。」

律:「あぁ~、もうクソうぜぇ!クソうぜぇ!」

知らんぷりをして恵に声をかけられ、それに驚いた加部律はとてもツンデレ少女。非常に口が悪く「クソ!」付けする。5人の幼馴染の中で1番身長が低く、まな板。紫色の髪とネコ目、サイドポニーをしている可愛いすぎる少女である。制服はC服でとてもお嬢様の様にお似合いである。

幼馴染全員と会ったアンナは、幼馴染も同様に自分のクラスの教室に入った。アンナは歌南、律と同じクラスメートになった。

アンナ:「やった、やった!歌南ちゃん、りっちゃんと同じクラスだわ!」

歌南:「まっ、授業内容はどのクラスも同じよ。」

律:「まっ、ひかりは問題ねぇが、めぐ(川原恵)が気になる。ていうか、アンナもね。」

アンナ:「あっはは、アンナ、とてもおっちょこちょいで。」

アンナは歌南、律と同じ1組のクラスになったことに喜んだ。ひかりは3組、恵は4組のクラスメートとなった。

入学式が始まりアンナはハラハラドキドキな感情を持った。

生徒会長:「この高校の3年間がとても実りのある生活になりますようお祈り申し上げます。生徒会長、上坂愛。」

入学式を終えアンナ、歌南、律はA組のクラスに戻り、担任の先生の話を聞いた。男性でイケメン、明るい熱血先生である。

先生:「みなさん、おはようございます。」

クラスメート:「おはようございます。」

先生:「わたくし、このクラスの担任をさせていただきます。入学式でも話しました、教科は数学です。数学でわからんところがあるなら堂々と質問してください。いいかな!?」

クラスメート:「はい!」

先生:「おー、いいね!じゃあ、順番に自己紹介しましょう。君たちは高校生だから、自己PRしてみましょう。では、・・・。」

アンナ:(凄い、熱血感が凄い。)

先生:「じゃあ、平さん。」

アンナ:「あ、はい。はじめまして、平アンナです。好きな事は水泳をしたり、人と会話したり、平和(へいわ)を祈る事です。」

クラスメート:「あははは。(笑)」

アンナ:「あとアイドルにも大変興味があり、将来アイドルを目指したいです。あの・・・アンナは美白で白人に見えますが、実はユダヤ人の女子高生です。日本人の養女として日本の苗字となりました。それで、他のみんなと違うアンナにとって色んな国と人々と触れたらと思い、ここへ入学しました。だからみんなもアンナの違いを認められたらと願っています。」

クラスメート:「おー。」

アンナ:「よろしくお願いします!」

(拍手)

担任の先生の話が終わり、今日の行事を終えたアンナ達は廊下でひかり、恵と集まった。

律:「いきなりだなぁ。」

アンナ:「בדק(バドク/だよねぇ)。アンナ大まかだったわ。あはは。(汗)」

歌南:「いいじゃないか。アンナらしいわ。」

律:「ひかりのクラスはどうなの?」

ひかり:「ひかりのところは自己紹介して直ぐに友達を作ったわ。(笑)」

アンナ:「めぐちゃんのところは?」

恵:「いいい!ひひひ!私のところは、私の自己紹介で盛り上がったよ。(笑)」

律:「相変わらずだね・・・・・。」

アンナ:「あはは(笑)。」

ひかり:「ねぇアンナちゃん、この後みんなでシナゴーグに行かない?」

歌南:「そうですね。せっかく高校に入学したから、神様にお伝えしなくては。」

アンナ:「うん、そうだね。アンナもそう思うわ。って、今日タナハ、タルムード持ってきてない。(汗)」

歌南:「そう思ったわ。それで持ってきたよ。」

アンナ:「うぅ~。歌南ちゃん、ありがとう。」

律:「まぁ、この姿をみてラビさんも喜ぶし。」

恵:「いいい!ひひひ!」

アンナ:「じゃあ、このままシナゴーグに寄ろう!」

ひかり、恵、歌南、律:「お~!」

タナハ、タルムードはユダヤ教の本で旧約聖書、宗教での決まり事が書かれている。

アンナ達は学校を出で、そのままシナゴーグに寄った。シナゴーグはユダヤ教の教会で、ユダヤ人達がここで礼拝をする場所である。

(ピンポーン!)

ラビ:「はーい。あら、アンナちゃん。それにみんな。この制服は、今日は入学式なの?」

アンナ:「はい、そうです。」

ひかり:「こんにちは。」

ラビ:「うふふ、みんな似合っているわ。」

恵:「でしょ?」

ラビ:「まあ、中へどうぞ。」

ラビとはユダヤ教の宗教指導者の人を指す。アンナ達が通うシナゴーグでは女性ラビが宗教指導をする。

アンナは礼拝堂の前で歌南ちゃんが持ってきたタナハ、タルムードを読み上げる。また、今日の入学式で自分が何をしたかをお祈りした。

アンナ:(アンナ、入学式の日に自己紹介で自分が何者かを告白しました。またアンナの好きな事で「水泳をしたり、人と会話したり、平和(へいわ)を祈る事」と言いました。あとアイドルになりたい事も言いました。その結果、クラスメートに大いに笑われ、歌南ちゃんとりっちゃんに「いきなりだなぁ。」と言われました。アンナ、どっかおかしいでしょうか?)

ひかり達もアンナの後ろで挨拶のためにお祈りをした。

アンナ:「あぁ~!今日は楽しい日だったわ。」

歌南:「アンナ、恵、高校は義務教育じゃないので油断は禁物よ。やるからには妥協なしよ!」

アンナ:「はい、心しているわ。(笑)」

恵:「オゥ!」

律:(凄く心配だ・・・・・。)

アンナ:「またね!」

ひかり:「またあした!」

恵:「じゃあね!」

夕方、シナゴーグでの礼拝を終え、アンナはまっすぐ帰った。

(アンナの家)

アンナ:「ただいま。」

お養父さん:「おぉーアンナ。」

お養母さん:「ちょうどよかったわ。」

アンナ:「?お養父さん、お養母さん?」

お養母さん:「いま芸能事務所『Ball』のスタッフの佐々木さんがリビングにいるわ。」

アンナ:「佐々木さんが?」

佐々木さんは芸能事務所『Ball』のスタッフである30代前半の男性。3年前から美白美貌でユダヤ人少女であるアンナに興味を持ち、第1のアイドル候補にしていたが、『Ball』をはじめ各アイドル業界から日本の血も入っていない人は受付けないことで、諦めていたのである。そんな彼がわざわざアンナの家にお越しになったことでアンナは驚いた。

アンナ:「お待たせしました平アンナです。」

佐々木:「久しぶりですねアンナさん。」

アンナ:「はい。わざわざお越しに、どうかされましたか?」

佐々木:「実は私と日高さんという男性の方と一緒に新たにアイドル事務所を設立しました。私はその事務所のプロデューサーに就任しました。」

アンナ:「凄い!プロデューサーおめでとうございます!」

佐々木:「まだお話があります。実は私も日高さんもアンナさんとその幼馴染4名をスカウトすることになりました。アンナさん?」

アンナ:「えっ、アンナをスカウトに?」

佐々木:「はい。」

アンナは涙をだした。

アンナ:「こんなに嬉しいことないです。本当にありがとうございます。」

佐々木:「いえいえ、アンナさんも大変でした。」

アンナ:「明日ひかりちゃんに言いますね?」

佐々木:「どうぞ、これが私たちのアイドル事務所の場所と地図。事務所名は『WP001プロダクション』そして名刺。来週の日曜日でどうでしょう?土曜日のシナゴーグにも関係している様だから。」

アンナ:「はい、お願いします。」

佐々木さんは同じ芸能事務所のスタッフの日高さんと一緒に新たにアイドル業界を設立した。日高さんは社長に、佐々木さんはプロデューサーになったのである。更に日高さんも賛成してくださり、アンナとその幼馴染4人をスカウトしたのである。

翌日アンナは高島国際女学院高校でひかり達に名刺を見せ、話した。

歌南:「佐々木さんが私たちを?」

ひかり:「素敵だわ!」

律:「ホント、アンナを問題にして大変だったわ。」

恵:「まぁ、スカウトされてよかったじゃん。」

歌南:「まぁまたとない機会よ。アンナ、予定通り日曜日に行きましょう。」

そして日曜日アンナ達は佐々木さんからもらった新たに設立したアイドル事務所『WP001プロダクション』の場所へ訪れた。

アンナ:「何か書いてあるわ『Déesse(ディエース)』?」

歌南:「フランス語で女神を意味するんだね。アンナ、昔私たちシナゴーグで日本語はもちろん英語、フランス語、ヘブライ語を勉強したのを覚えている。」

アンナ:「はい。覚えています。」

歌南:「そこでアンナも含め私たち女神を英語、フランス語で何て言うか辞書で調べていたのよ。」

アンナ:「あの時の?」

ひかり:「はい、あの時よ。」

律:「おそらく佐々木さんグループ名決めてその名前じゃないか?」

恵:「ねぇ、早く入ろうよ。」

歌南:「そうね、入ろう。」

アンナ:「こんにちは、日曜日に予約しました平アンナです。」

管理人:「あなたが平アンナさん。お待ちしていました。しばらくお待ちを。」

管理人さんはプロデューサーの佐々木さんに電話した。電話に応じた佐々木さんが玄関まで来た。

佐々木:「お待ちしました、アンナ。ひかり、恵、歌南、律、久しぶりですね。」

歌南:「お久しぶりです。」

ひかり:「お久しぶりです。」

恵:「久しぶり!」

律:「・・・・・・・・・・。」

佐々木:「まず、ここのグループを紹介する。君たちのアイドルグループは『Déesse』だ。意味は分かるかな?」

恵:「はい!フランス語で「女神」!」

佐々木:「はい正解。まさに美しき女神のように舞い踊るアイドルをつくりあげる。君たちの美しい魅力を世界に轟かせる。それが君たちの使命である。いいかな?」

アンナ、ひかり、恵、歌南、律:「はい!」

アンナ:(『Déesse』、キレイな名前・・・・・。)

佐々木:「次にアイドルの心構えとしてこの事務所での指導を行う。そもそもアイドルとは何か。アンナ、わかるかな?」

アンナ:「う~ん、何だろう?」

佐々木:「では「アイドル」の語源は何だろう?」

アンナ:「・・・・・・・・・。」

恵:「ギリシャ語で・・・・、」

アンナ:「ギリシャ語で、」

恵:「「エイドス」の意味で・・・・・・、」

アンナ:「「エイドス」の意味で、」

ひかり:「そこから英語で・・・・・・、」

アンナ:「そこから英語で、」

ひかり:「偶像、崇拝の意味となった・・・・・・。」

アンナ:「偶像、崇拝の意味となった。」

佐々木:「よしよし、ではアイドルはみんなから、」

アンナ:「愛される存在に。」

佐々木:「さすがだ、アンナ。アイドルは日々人々に明るく、どんな人にも日々平等に接するのである。いろんな人を大事にするように。特別とか何かは禁止であること。いいかな。」

アンナ、ひかり、恵、歌南、律:「はい、よくわかりました。」

佐々木:「それでよし。なかなかだ!では、今日は自己紹介を書いて・・・・」

歌南:「あっ、プロデューサーさん、身体測定、体力測定とかはどうされますか?」

佐々木:「ははは、それは君たちの学校でそれを行い、その記録が医者から私の下に届くように契約をしていますので、ご安心ください。」

歌南:「わかりました。」

佐々木:「では、改めて自己紹介をこの紙に書いてみよう。好きな食べ物、することなんでもいいです。では、書いてみよう。」

アンナ、ひかり、恵、歌南、律:「はい。」

アンナ達5人は、それぞれの自己紹介を書いた。2時間後、みんな書き終え、プロデューサーに出した。

佐々木:「まず、アンナさん、誕生日は8月1日、好きな食べ物クッキー、チョコレート、ホタテかぁ。なかなかシンプルじゃん!」

アンナ:「あはは・・・・・・(汗)。特にホタテなんか、マリ姉ぇなんか・・・・・。」

(アンナの妄想:「ユダヤ教徒の娘がホタテ食べたいとか言わないの!(マリカ)」)

アンナ:「とか言っていつもうるさいのよ。」

佐々木:「ユダヤ教って食事規制があるの?」

ひかり:「あるはありますが、アンナちゃんはそこまで信仰していないので、いつも一緒にご飯を食べます。」

アンナ:「お姉ちゃんなんか、ユダヤ教の話になると本当に止まらないのよ。本当にうるさいの。」

佐々木:「あはは!話を変えるが、高島国際女学院高校に通っている高校1年生。凄い学校に入学されましたね。」

アンナ:「はい、国際関係や世界の異文化に触れられたらと思い、大変でしたけど入学できました。」

律:「あの・・・・、わたしらアンナも含めて全員・・・高島国際女学院高校に入ったよ。」

佐々木:「おっ、全員か。これは稀だ!明日、その学校を訪れていいかな。」

アンナ:「どうぞ。」

佐々木:「趣味は水泳と友達との会話と平和を祈ることかぁ。インドアとアウトドアが一致しているね。青や水色が好みは相変わらずだ。(笑)」

アンナ:「うん、アンナは青系の色が大好きです。(笑)」

歌南:「本当青が好きなようですね。(笑)」

ひかり:「まぁ、なかなか個性があって、いいわ。」

みんな自己紹介を書き終え、今日アイドル活動はプロデューサーの指導と自己紹介で終わった。

アンナ:「今日のアイドル活動はプロデューサーの指導と自己紹介で終わったね。」

歌南:「アンナ、明後日からダンスレッスンですので、その前に明日学校にきちんと話すように、気を引き締めて。」

アンナ:「分かったって!」

歌南:(何か心配だわ・・・・。)

ひかり:「だけど歌南ちゃんもとても抜群な内容だった。」

恵:「弓道が趣味とかまさに侍!(笑)」

律:「ほかにバスケが得意とか。」

アンナ:「しかも堂々として。」

歌南:「当たり前だ。日々真剣で、やるからには妥協なしよ!」

ひかり:「さすが歌南ちゃん。ひかり、尊敬しちゃう。」

歌南:「ひかりも立派だったわ。ピアノを弾くことを趣味にしたり、関係者にいつも挨拶したり、プロデューサーにも礼儀正しくして、流石だわ。」

ひかり:「そ、そんな、ひかりはそこまでは・・・・・。」

一方WP001プロダクションでは、

日高社長:「アンナ君は・・・、変わりないか?」

佐々木:「はい!相変わらず元気いっぱいの女の子です!」

日高社長:「そっか。」

日高社長はWP001プロダクションの社長である。羽織と袴を着用し、白髪が混じっている50代の男性である。とても冷静で男の中の男である。

日高社長:「このアイドル事務所を立ち上げた以上アンナ君達彼女の正念場はもちろん、われわれの正念場でもある。明日からには気を引き締めていくぞ。」

佐々木:「はい。わたしも社長には負けません。」

日高社長:「うむ。」

WP001プロダクションを立ち上げた日高社長にとってはプロデューサーや彼女達と同様にこれが正念場であった。これから『Déesse』の人気を上げ、また彼女たちを愛し懸命に実力を生み、それを発揮するのである。

 翌日アンナは学校に行った。はじめての授業でアンナは少々リラックスをしているが数学だけは小学校の頃から大の苦手で不安を感じていた。しかしその数学の授業を担当するのは担任の先生であった。またアンナはおしゃべりっ子でもあったことで数学の時間隣のクラスメート、まいことおしゃべりしてしまった。

先生:「あ~、はい!おしゃべり子猫ちゃん、いいかな?(笑)」

まいこ:「あ、アンナちゃん・・・・・・・・・・、前・・・・・・・・・・。」

アンナ:「えっ!わっ!わ~~~!」

(ゴロン)

クラスメート「アハハ!」

担任の先生が前に立っていることにアンナはびっくりし、おまけに椅子ごと倒れ、クラスメート全員に笑われた。

歌南:「小さい頃から変わらないね・・・・・。」

律:「こっちがクソ恥ずかしいよ!」

アンナ:「あはははは・・・・・・・・・・。(汗)」

国際学では言語、宗教、文化と幅広い勉強をする。アンナはそれによく真面目に聞いていた。

国際学の先生:「今日は韓国からきた外国の方からのお話です。みんな真面目に聞くように。」

アンナ、クラスメート:「はい。」

言語学では英語の授業はもちろん多くの言語の授業がある。

歌南:「アンナ、いろんな言語があるからフランス語以外のにしなさい。」

アンナ:「え~~~?」

ひかり:「まあまあ、歌南ちゃん。アンナちゃんにも方法があって・・・・・。」

アンナ:「あっ、歌南ちゃんはどれにする?」

歌南:「わたし?わたしはイタリア語コースを選ぶわ。」

アンナ:「ならアンナも!(笑)」

歌南:「結局こうなるのね?(呆れ)」

今日の授業が終わり、帰りの時間となり、

恵:「んじゃあ!」

アンナ:「また明日。」

アンナはまっすぐに帰った。

アンナ:「明日の練習は8時からだね。あぁ~本当に楽しみで待ちきれないよ。」

翌朝、アンナは朝食を早くに済ませ、早くにWP001プロダクションへ向かった。

アンナ:「おはようございます。」

歌南:「アンナ、昨日先生に話すのを忘れましたね。」

アンナ:「あっ!しまった!」

歌南:「もう。まぁ、私がアンナの分まで全部話を済ませたので。これアンナの宿題よ。」

アンナ:「まことにすみません。」

そしてプロデューサーが遅れて来た。

佐々木:「みなさん、おはようございます。昨日あなた達の高校を訪問しました。とても大きく、いろんな伝統文化や洋服屋さん、食堂も素晴らしかったよ。」

アンナ、ひかり:「そ、そんな・・・・・。(照)」

佐々木:「で、女子高校生2人をスカウトしました。」

新たな高島国際女学院高校の女子高生2人が現れた。

咲:「ガッテン!あっし、佐伯咲(さえき えみ)。高島国際女学院高校の2年生です。」

鳥:「うふふ。うちは山梨鳥(やまなし ちょう)どす。高島国際女学院高校の2年生で生徒会の書記を務めてます。」

プロデューサーはそこで2人を招待し7人のアイドルグループを結成することになった。



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