記憶

@mugimugimugianemone

1.オムライス

「本当にいいの?」

長い間使い続けたせいで底が少し歪んでいるベッドに横たわる私に問う彼。

どうやら彼は不安なようだ。

「いいの。君なら後悔しない。」

不安な様子の彼に私もそうであることを悟られないように言った。

「わかった。じゃあ、力抜いて」

彼の言葉だけに集中する。

ゆっくり息を吐いて全身のこわばりに吹きかける。

そうやって全身のこわばりを少しづつといていき目を閉じた。


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