☆3感想文100本ノック4.終末世界のウイザード・オルタナティブ 作者 永遠こころ

初日にして感想文課題が50以上決まりました。

細部までしっかり読み込んで味わってびっしり感想書くのであれば一日15万文字位が限界ですかね。


さて、4作目は、永遠こころさんの

終末世界のウイザード・オルタナティブ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054893941466

です。

本人より、「辛口」でという要望がございましたので、お答えして真剣に批評させていただきたいと思います。


あらすじ

渋谷に向かう地下鉄で、地震に見舞われた主人公高御座 幸村は、上級戦士で風の妖精のリルカーベイ・アーティクルと契約した。2つの異世界がぶつかる世界衝突が起こり500日の間駅のホームで眠っていたところを助けてくれたという。

風の大精霊シルフィーネスを探し、アーヴに連れ帰りたいという妖精リルカとの利害は一致し、2人は行動を共にすることとなる。

区役所の防災課に勤める主人公の持ち物は筆記具と10徳ナイフのみ。

崩壊した東京でのサバイバル生活が始まった。


魅力(辛口要望以前)

まるで実際見てきたかのようなリアルさが、心をかきたてる。

時にファンタジー要素が、おり混じるのがしっくりと馴染んでいる。

やっと、人が?と思ったところで、ゾンビ。生者の匂いに反応するゾンビのその描写も、かつてそれが同じ人間だった事を醸し出している。

予測はついていながらも期待し、そしてそっと現実に引き戻される。

私がこの世界に放り込まれたら3分で発狂するに違いない。連載中の作品ということもあり、続きが楽しみな一作である。


以後辛口評価

読みながら思った事を書き散らかしている上、散々な内容の為覚悟頂きたい。これぞ、リアルタイム感想文。


第5話 目黒区某所

それまでと地の文と会話文が逆転するほどの会話文の連続。

無論、向こう側の世界の話は妖精を通してのみ得られる情報であるため、仕方なくはある。が、若干読みづらさに繋がっている。

第6話

屋上から飛び降りて室内へ!?

一体どれほどの高さかわからないが。

妖精による魔法の加護もなしに高いところから飛び降りて無傷だというのであればリアリティもくそもないというか妖精の設定が不要だ。

ついでに女性の部屋で見つけた小麦粉や片栗粉には是非「未開封の」という一言が欲しい。

7話目冒頭、改行できず、つながっている

場所移動も多い事は仕方がないが実際にある地名、道路である為に、もう少し丁寧な描写があると有難い。

冒頭の代官山駅などについては、描写がはっきりしていたが、環七の洗足とか言われてパッと情景が思い浮かぶ人は少ないのではないだろか。

「大田区、住宅街、洗足池がある、中原街道が近い」

↑人よりも、都内の道に詳しい私の旦那の感想がこれである。

ちなみに私も幾度ともなく車で通過している、というのであるが全く記憶にない。難しい……! 人の記憶に残りづらい場所の(それも残骸と化した街の)説明は難しい。おわり。

8話 環七

環七、環七道路と表記揺れがあるが、正式には、東京都道318号環状七号線が正しい。

ここで、提案させて頂きたい。

ウィキペディア引用でもなんでもいいので、話冒頭で、副タイトルになった場所の説明を入れたらいかがだろうか。

『東京都道318号環状七号線(とうきょうとどう318ごう かんじょうななごうせん)は、東京都大田区平和島を基点に、世田谷区、杉並区、練馬区、北区、足立区、葛飾区などを経由して江戸川区臨海町に至る、主要地方道(都道)である。(ウィキペディア引用)』東京をぐるりと半周する、50キロにも及ぶ道路だ。と言った説明が入ればなんとなく理解が深まるように思う。


読者は都民でない可能性も大いにある。また、都民であっても、電車しか使っていなければ道路にはちっとも詳しくないものだ。

せっかくリアリティが売りの作品なのだから、もう少し現実の描写面は読者に親切に歩み寄って良いだろう。


総評

一読させて頂いただけである為、当然気になる点はまだ出てくるだろうし、逆に味わいきれてない面白さもあるといえよう。ただ、いずれにせよほくほくわくわくさせられるストーリーに違いない。

魔法加護系サバイバルというのはあまり見たことがないジャンルであった。

是非ともいつか映像としてアニメで見てみたいものだ。


P.S.

嗜好とも噛み合ったので星3つ!&フォロー余裕でした!

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