閑話 陽菜の視点 「煩悩クッキング」
「んっ!! はぁ......はぁ......かじゅまぁ、料理できないぃ」
「いいじゃないか。愛を深めよう」
キッチンで私の喘ぎ声が響き渡る。彼が私の身体をまさぐるからだ。
「料理をしたいんだろ?」
「さっきから....ハァハァ....そう言ってるじゃない」
「の割には身体は正直だな。手が止まってるぞ」
彼の愛撫は敏感なところばかり攻めてくるのでそろそろ限界である。
普段、自分で触るのとは全く違う刺激だ。彼に腹部や鎖骨なんか触られるだけでもすごく感じでしまう。
「あんたがぁ......んむっ?!」
彼が言わせまいとキスをしてきた。時間を忘れるくらいの濃厚なキスはズルい。何も考えられなくなる。
「かじゅまぁ....」
「っ?! なんつう顔してんだ。トロけてんぞ」
私の反応が楽しいのか、彼は時折、身体中にキスをしてくるので私はまたしても甘い声を漏らしてしまった。
いつの間にか身に着けていたエプロンは床に落ちていた。彼に脱がされたんだろう。料理をする前から彼が望んでいたので、身に着けているのは下着と彼のTシャツだけだ。
「んんっ?!!」
「おいおい、大洪水じゃないか」
「こ、これは」
「待ってろ。クラ〇アンより迅速に対処するから」
「だ、駄目っ! それ逆効果! んっ!!」
ただでさえ、心許ない私が着ていた一枚のTシャツを彼が脱がす。きっと“彼T”が彼の情欲を掻き立てたのだろう。
「あんっ! そこはまだ―――っ!」
「無理、我慢できない」
「ひゃんっ!」
やめてと何度も懇願しても彼は陰部への口づけを辞めない。指と舌を使って何度も何度もイジメてくる。
もう頭の中は真っ白で、料理のことなんて考えられなかった。
「んにゃぁ....
「呂律が回ってないぞ?」
されるがままで、抵抗なんてできない。それどころか、それ以上のナニかを求めてしまっている。
私は快感の刺激に抗うことができず、彼に一方的に嬲られる。よくわからない変な電気みたいなのが私の身体を痙攣させてくるので身体に力が入らない。
「らめぇ。これ以上はもう....」
「陽菜」
「ふぇ?」
意地悪な笑みをした和馬が私の耳元で囁く。
「シよ」
「..........うん」
「そして私は、彼の“ヘチマ”を受け入れて―――あだッ?!!!」
「さっきからうるせぇぞ!!! この淫魔がッ!!」
頭に酒瓶で殴られたかのような痛みが走る。何が起こったのかわからない私に、さっきまで“ヘチマ”をねじ込もうとしていた和馬が怒鳴りだした。
「あれ? エプロン着てる?」
「料理してくれないなら勉強しろ! 勉強しないなら帰れ!!」
「か、和馬?」
これはアレだろうか。もしかして、アレなんじゃないだろうか。
「なーにが『クラ〇アンより迅速に対応する』だ。俺のク〇ニテクに謝れ!」
「女子の前でクン〇って言ったあんたが謝りなさいよ」
なんだ夢かぁ........。
そういえば彼の家で料理をしている最中だったわね。幸い、火を止めて妄想にふけっていたから火事の恐れは無い。
「お前がそんなに変態だったとは......これは距離を考える必要があるな。流石の俺でもドン引きだ」
「欲求不満だったのよ。しょうがないじゃない」
「っ?!」
彼が赤面する。自分で変態発言するくせに、異性が言うとこうやって恥ずかしがるから楽しいのよね。和馬のがうつったかも。
俗に言う、「
「んで、何作ったんだ?」
「牡蠣フライと鰻のサラダ、それとアサリの味噌汁ね」
「....牡蠣と鰻とアサリなんて冷蔵庫に無かったぞ」
「買ってきたわ。どーせ碌にご飯を作ってなさそうだったし」
「......。」
「なぁにぃ? もしかして食べられないのぉー?」
私はニヤニヤしながら彼の顔を覗き込む。精のつく食材を買ってきたのはもちろん狙ってのこと。
「.....いただく。でもお願いですから帰ってくれませんか?」
「断固拒否する」
「......。」
彼の交際歴は年齢に等しく皆無だ。
「それじゃああっちで待ってて? 盛り付けてから持っていくから」
「.....あい」
「ふふ」
――――――――――――――
ども! おてんと です。
どーでしたか? ちょっぴりエッチな回を書いてみました。よろしければアドバイスや評価など頂ければ、学んで今後のキャラにもイかしたいです。あ、活かしたいです。
それと、この小説の最初から確認を兼ねて読み返している最中なのですが、誤字脱字と文章表現のミスが多かったです。
修正しました。そしてこれから時間をみてどんどん修正していきます。
ただ数があまりにも多かったので各話ごとに「修正しました」って書いてません。許してください。
それでは、ハブ ア ナイス デー!
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